文型について
中学校や高校の英語の授業で、5文型のことならったことがあるのではないでしょうか。SVですとか、SVC、SVOといったパターン(文型、sentence pattern)で、英語の文がどうならべられているのか(語順)を理解していきます。100年以上もまえにはじまったやり方といわれています。日本では、5文型が定着していますが、まとめ方によって、10文型という考え方もありますし、3文型というかんがえ方もあります。
このうち、3文型でパターンのとらえ方の基本となるのは、英語の動詞には行為動詞(action verb)と連結動詞(linking verb)の2種類があるということです。3文型は動詞中心で、文型をみていく考え方なんです。動詞の重要性について、当ブログでは強調してきました。文型については、3文型で英語の語順をみていきましょう。
行為動詞とはなにか
行為動詞と書くとかえってわかりづらくなってしまうかもしれませんね。action verbといえばわかるようにactionを説明する動詞です。まさに「動」詞というのに相応しい動詞です。行為動詞は、なんのアクションについてなのか、という点から大きく分けて2つに分かれます。
a. work, drive, wash, write, lift
b. think, hope, believe, decide, understand
a.とb.の違いがおわかりになりますでしょうか。キーワードは”body”と”mind”です。
つまり”body”「身体」の動きと”mind”(この言葉は日本語にすると正直どれも意味的にしっくりこない感じがするのですが)「精神」「心」の動きを説明する2つのグループに分かれます。aとbのどちらがどちらかなのは是非ご自分でお考えください。
行動動詞の2つのパターン
行為動詞はそれだけで文章の意味が完成する(まとまってしまう)ものと、他の言葉(目的語や補語)が伴わないと文章の意味が完成しないものに分かれます。以下を見てください。
c. Harvey stumbled
d. Harvey sharpened
どちらが完成した文でしょうか。
e. Our guest brought
f. Our guest arrived
こちらはどうでしょうか(質問ですので、便宜上、完成した文、未完成な文はともに、ピリオド(.)は省きました)。動詞の意味をもとに、かんがえてみましょう。
↓
↓
↓
↓
↓
完成した文は、それぞれ、cとfです。
c. Harvey stumbled.
「ハーベイはつまずいた」
Harvey stumble on a stone.「ハーベイは石につまずいた」といった文をみることもありますが、cのようにうしろになにもつづかなくても、文として完成しています。
d. Harvey sharpened the knife.
「ハーベイはナイフをといだ」
こちらは、「とぐ」ということばについて「なにをといだのか」をはっきりとさせないと、文として成立しません。
e. Our guest brought a gift.
「客は贈り物をもってきた」
eは「もってきた」のはなにか、はっきりとしめさなければ、文として完成しません。
f. Our guest arrived.
「客が到着した」
fはこれだけで完成しています。もちろん、”Our guest arrived at our place.”のように、どこについたのかをしめす文もありますが、重要なポイントは、この行動動詞は自分だけで文を完成させる力をもっているということです。