医療通訳技能検定一次試験の問題構成に大きな変化、検定ウェブサイトをチェックしよう

一般社団法人日本医療通訳協会は、10月20日に2019年秋期医療通訳技能検定試験を実施します。今回は、導入が目前にせまっているという認定医療通訳士制度にむけて、第3者認定機関である国際臨床医学会が求める形に試験の内容が大きく変わっているようなので、受検予定の方は気をつけた方がよさそうです。

試験の内容は、同協会のウェブサイトで公開されています。受検予定の方はかならずチェックすべきでしょう。認定医療通訳士制度に向けて、変わった点についてはサンプル問題も掲載していますので目をとおしておきましょう。

大きく変わった点については、「『通訳理論と技術』『倫理とコミュニケーション』『職業倫理、行動規範』の出題増」と明記されています。ここに「通訳理論と技術」がふくまれているので、言語能力を問う形の問題が増えたのかとかんがえるかたがいるかもしれませんが、残念ながらそうではないようです。あくまで、「通訳」の「理論」と「技術」にかかわる知識や通訳一般ついての知識をたずねる問題が増えているようです。

むしろ、言語能力(たとえば、英語や、中国語への翻訳力)といったものを問う問題は減ってしまうことになるようです。医療通訳技能検定では、和文ターゲット言語訳・ターゲット言語和訳の2本立てで言語能力を長年試験してきた伝統がありました。しかし「前回と異なり、英文和訳および和文中訳問題は出題されません」とはっきりと同協会のウェブページには書かれています。「英語問題は「急性気管支炎」に関する和文英訳、中国語問題は時事的な話題に関する中文和訳問題が出題されます」と1つだけになるそうで、言語能力についての点数配分もこの変更にともない、半減することになるようです。

「医療知識」と「言語能力」の2分野にウェートをおいておこなわれてきた医療通訳技能検定試験でしたが、こういった変更によって「日本の医療制度」「通訳理論と技術」「倫理とコミュニケーション」「職業倫理、行動規範」といった質問が大きなウェートを占めることになるようです。「日本の医療制度」「通訳理論と技術」「倫理とコミュニケーション」「職業倫理、行動規範」を合わせると、「医療知識」と「言語能力」の合わせたものとほぼ同じ程度のウェートに点数配分・問題数ともになるのではないかという予想もあります。

点数配分・問題数についてのこの予想があたっているかはわかりませんが、認定医療通訳士制度にむけて、医療通訳技能検定試験は今までとは大きく異なるものに変わろうとしていることは確かなようです。

5月30日、東京・飯田橋で医療通訳ワークショップで話します

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このブログも最近は更新をすることができないでいます。そのため、直前になってしまいましたが、今月30日、東京・飯田橋の東京ボランティア・市民活動センターで、医療通訳についてお話する機会を得ることになりましたので、お知らせいたします。

お話をするのは、Our Foreign Neighbors We Careという市民団体の方たちが開いている医療通訳のワークショップとなっています。「職業としての医療通訳に求められること」というやや私にしては仰々しいお題になります。

医療通訳の育成に取り組んできた私が、医療通訳ってなんだろうと考えつづけてきて、今の時点でたどり着いた考えを共有したいと考えています。ですので、「職業としての医療通訳に求められること」といいつつも、その活動の場である医療機関が「求めていること」をお話するわけではありません。また、私の専門である英語での話となるので、医療通訳全般がテーマになるというのともややちがいます。

最近は、医療通訳としての活動の場を海外に求められる方も増えています。医療通訳の資格試験を海外から受験するという動きも広がりつつあるようにみえます。

このことは、英語で医療通訳をするという観点からみると、とても大切なことです。単に、アメリカ英語、イギリス英語のちがいといった枠を超えて、今の英語は国際共通語としての役割を担いつつあるがゆえにかかえている今日的なテーマがあります。そういった英語がかかえる今日的なテーマは、日本国内で医療通訳をするとなれば、看過することはできないとかんがえています。

今回のワークショップは、「国内」で「英語」で「医療通訳」をするということを中心に据えて、進めていく予定です。直前ではありますが、お時間がありましたら、是非ご参加ください。

参加のお申込み:
Our Foreign Neighbors We Care
contact@wecare-ofn.org

医療通訳認証制度がいよいよスタート!? 2月1日MIAJセミナーが熱い

読んでいただいている方たちに新年のあいさつもせぬまま、もう1月が終わろうとしています。少しずつではありますが、このブログは継続していこうとは思っていますので、よろしくお願いします。

さて今回は、今週金曜日(2月1日)に開催される一般社団法人日本医療通訳協会の第14回セミナーについて紹介したいと思います。私自身が当日のオペレーションについて手伝いを頼まれたので、手前みそ、告知の形になってしまいますが、これからの医療通訳のあり方に興味をもっている方には必見のものとなりそうです(ちなみに発案・企画など、全体の運営については関与していません)。

今回のセミナーのタイトルは「新しい医療通訳認証制度の概要」だと、同協会のウェブサイトで告知されています。そして、2部構成の同セミナ―の第2部では、国際臨床医学会で認証委員会委員長を務める中田研大阪大学医学部教授が「医療通訳者新認証制度」という演題で講演をします。

ご存知の方もおおいとはおもいますが、国際臨床医学会は医療通訳の民間試験に対してお墨付きをあたえる第三者機関認証制度の導入を進めている団体です。計画では、同学会は2019年度(つまり今年の4月以降)に認証制度を導入することになっています。

平成が終わる上半期に新制度を導入することは考えづらいので、あるとしたら、下半期ではあると思いますが、まだ導入時期を含め、詳細については公式に発表されていません。中田教授は、同団体で認証委員会委員長と、まさに認証制度導入の中心人物です。今回の講演では、新制度について、導入時期を含めてかなり具体的な詳細が聞けそうです。また、講演後の質疑応答で、さらに踏みこんだくわしい内容を聞き出すこともできそうです。

中田教授の講演後には、全国医療通訳者協会(NAMI)の森田直美代表理事・岩本弥生理事も加わり、パネル・ディスカッションが行われる予定です。学会側でなく、医療通訳側からの話も聞けるなど、こちらも興味深い内容となりそうです。

つい先日(今月下旬)には、日本医師会が主催した医療通訳関連団体との会合があったそうです。今まで、医療通訳の導入には及び腰だった日本医師会が医療通訳側と会ったというのは、注目すべきことです。パネル・ディスカッションのパネラーには、同会合に参加した方もあったとの話です(伝聞情報なので確実ではありません)。パネラー側からこの話が出るかどうかはわかりませんが、質疑応答で日本医師会側の意図やパネラーの感触を聞き出すこともできそうです。

医療通訳を含む外国人患者対応関連の厚生労働省の2019年度予算は、前年比で10倍近くに跳ね上がっています。その中で、医療通訳の活動の場がどのように確保されていていくのでしょうか。今回のセミナーは、医療通訳の資格制度だけでなく、医療通訳という仕事の先行きも含めて、興味深い内容のものとなりそうです。

生殖器系 — テキスト『医療通訳』の単語集を自分のものに(第14回)

テキスト『医療通訳』の『人体器官図』の11、12、13ページ目で取りあげられている生殖器系の各器官・部位について今回は単語集を「自分のもの」にしていきます。

これまでの13回を含めて、ほぼ半年に渡ってつづけてきた「自分のもの」にする作業は、「人体器官図」については今回で一通りおわりました。

あらためて、この「自分のもの」にする作業について、どのような理由で、そしてどのようなやり方で進めることにしたのかを知りたい方は、ぜひ「テキスト『医療通訳』の単語集を自分のものに」シリーズの第1回をお読みください。

オリジナルの単語集を確認

いつものように、まずはテキスト『医療通訳』の『単語集』にのっているままに日本語・英語を並べてみます。

日本語 英語
尿管 ureter
膀胱 urinary bladder
精嚢 seminal vesicle
精管 vas deferens / seminal duct
射精管 ejaculatory duct
前立腺 prostate
陰茎 penis
尿道 urethra
海綿体 cavernous body
直腸 rectum
肛門 anus
精巣上体(副睾丸) epididymis
亀頭 glans / glans penis
陰嚢 scrotum
精巣(睾丸) testis / testicle
尿管 ureter
卵管 fallopian tube
卵巣 ovary
子宮 uterus
子宮頸部 uterine cervix
膀胱 urinary bladder
vagina
恥骨結合 pubic symphysis
直腸 rectum
尿道 urethra
小陰唇 labia minora / inner vaginal lips
大陰唇 labia majora / outer vaginal lips
肛門 anus
子宮口 uterine os
子宮頸管 cervical canal
皮膚 skin
皮下脂肪 subcutaneous fat
乳輪 areola
乳首(乳頭) nipple
乳管 lactiferous duct / milk duct
脂肪組織 adipose tissue / fat tissue
大胸筋 pectoralis major
肋骨 rib
乳腺 mammary gland
胸壁 chest wall
子宮底 uterine fundus
臍帯(へその緒) umbilical cord / navel string
胎児 fetus
子宮頸部 uterine cervix
直腸 rectum
肛門 anus
胎盤 placenta
羊膜 amnion
子宮壁 uterine wall
羊水 amniotic fluid
膀胱 urinary bladder
恥骨結合 pubic symphysis
vagina

日本語・一般むけ・専門用語

それでは、「自分のもの」にしていきましょう。全部で6列で構成されているので横はばがありすぎて、おさまりませんので、3列ずつのせていきます。まず最初は「日本語」「一般向け英単語(いわゆるlay term)」「専門用語」です。

「人体器官図」の図には、重要度の高い部位名が太字で表記されています。こういった太字表記されている部位を優先的にまずはおぼえていくようにしましょう。

日本語 English(lay term) English (medicine)
尿管[にょうかん] ureter
膀胱[ぼうこう] bladder, urinary bladder
精嚢[せいのう] seminal vesicle
精管[せいかん] vas deferens, ductus deferens
射精管[しゃせいかん] ejaculatory duct
前立腺[ぜんりつせん] prostate, prostate gland
陰茎[いんけい] penis
尿道[にょうどう] urethra
海綿体[かいめんたい]、陰茎海綿体[いんけいかいめんたい] cavernous body, cavernous body of the penis, corpus cavernosum penis
直腸[ちょくちょう] rectum
肛門[こうもん] anus
精巣上体[せいそうじょうたい]、副睾丸[ふくこうがん] epididymis
亀頭[きとう] glans, glans penis
陰嚢[いんのう] scrotum
精巣[せいそう]、睾丸[こうがん] testis, testicle
卵管[らんかん]、ラッパ管[らっぱかん]、輸卵管[ゆらんかん] fallopian tube, Fallopian tube, oviduct, uterine tube, salpinx
卵巣[らんそう] ovary
子宮[しきゅう] womb uterus
子宮頸部[しきゅうけいぶ]、子宮頸[しきゅうけい] cervix, uterine cervix, cervix uteri
膣[ちつ] vagina
恥骨結合[ちこつけつごう] pubic symphysis
小陰唇[しょういんしん] inner lips, inner vaginal lips labia minora
大陰唇[だいいんしん] outer lips, outer vaginal lips labia majora
子宮口[しきゅうこう] os of the uterus, uterine os, orifice of the uterus, uterine orifice
子宮頸管[しきゅうけいかん] cervical canal
皮膚[ひふ] skin
皮下脂肪[ひかしぼう] subcutaneous fat
乳輪[にゅうりん] areola
乳頭[にゅうとう]、乳首[ちくび] nipple
乳管[にゅうかん] lactiferous duct, milk duct, mammary duct
脂肪[しぼう]、脂肪組織[しぼうそしき] fat, body fat, fat tissue adipose tissue
大胸筋[だいきょうきん] chest muscle, pecs, pectorals pectoralis major (muscle)
肋骨[ろっこつ] rib
乳腺[にゅうせん] mammary gland
胸壁[きょうへき] chest wall thoracic wall
子宮底[しきゅうてい] uterine fundus, fundus of the uterus, fundus uteri
臍帯[さいたい]、へその緒[お] navel string, birth cord umbilical cord
胎児[たいじ] fetus
胎盤[たいばん] placenta
羊膜[ようまく] amnion
子宮壁[しきゅうへき] uterine wall
羊水[ようすい] water, waters amniotic fluid

例文・語の構成要素・おぼえがき

Example 語の構成要素 Note
The renal pelvis narrows to become the ureter of each kidney. As it passes through the ureter, urine does not passively drain into the bladder but rather is propelled by waves of peristalsis. ur(i/o)-, urin(o)-, -uria: ラ「尿」「尿道」「排尿」「尿素」. ureter(o)-: ギ「尿管(ureter)」. peristalsis: 蠕動運動[ぜんどううんどう].
The bladder lies anterior to the uterus in females, posterior to the pubic bone and anterior to the rectum. ur(i/o)-, urin(o)-, -uria: ラ「尿」「尿道」「排尿」「尿素」. anterior:(体の)前側に. posterior:(体の)後ろ側に. pubic bone: 恥骨. rectum: 直腸.
The seminal vesicles and prostate gland add fluids to the sperm to create semen. vesic(o)-: ラ「膀胱(bladder)」「水疱(blister)」. sperm: 精子. semen: 精液、seminal fluidともいう.
During ejaculation, sperm exit the tail of the epididymis and are pushed by smooth muscle contraction to the ductus deferens (also called the vas deferens). vas(i/o)-: ラ「脈管」. duct(o)-: ラ「導く」「管」. ejaculation: 射精.
The fluid, now containing both sperm and seminal vesicle secretions, next moves into the associated ejaculatory duct, a short structure formed from the ampulla of the ductus deferens and the duct of the seminal vesicle. duct(o)-: ラ「導く」「管」. ampulla: 膨大部[ぼうだいぶ].
The centrally located prostate gland sits anterior to the rectum at the base of the bladder surrounding the prostatic urethra (the portion of the urethra that runs within the prostate). prostat(o)-: ギ「前立腺」. pro-: ギ「前(へ)」「前…」. prostatic urethra: 尿道前立腺部[にょうどうぜんりつせんぶ].
The penis is the male organ of copulation (sexual intercourse). copulation, sexual intercourse: 性交、性行為. たくさんの俗語がある.
The urethra is the only urologic organ that shows any significant anatomic difference between males and females; all other urine transport structures are identical. ur(i/o)-, urin(o)-, -uria: ラ「尿」「尿道」「排尿」「尿素」. urethr(o)-: ギ「尿道(urethra)」.
The shaft is composed of three column-like chambers of erectile tissue that span the length of the shaft. Each of the two larger lateral chambers is called a corpus cavernosum (plural = corpora cavernosa). shaft: shaft of the penis、陰茎幹[いんけいかん]. erectile:(形容詞)勃起性[ぼっきせい]の. corpus cavernosum of clitoris: 陰核海綿体[いんかくかいめんたい].
Food residue leaving the sigmoid colon enters the rectum in the pelvis, near the third sacral vertebra. rect(o)-: ラ「直腸(rectum)」. sigmoid colon: S状結腸[せいじょうけっちょう]. sacral vertebra: 仙椎[せんつい].
Both the mouth and anus are open to the external environment; thus, food and wastes within the alimentary canal are technically considered to be outside the body. an(o)-: ラ「肛門」. alimentary canal: 消化管(digestive tract, gastrointestinal tract, GI tractとも). 肛門については俗語がおおいが、使用はひかえる.
During ejaculation, sperm exit the epididymis through the ductus deferens, a duct in the spermatic cord that leaves the scrotum. ep(i)-: ギ「上」「追加」. epididymides: epididymisの複数形. spermatic cord: 精索[せいさく].
The end of the penis, called the glans penis, has a high concentration of nerve endings, resulting in very sensitive skin that influences the likelihood of ejaculation.
In boys, the growth of the testes is typically the first physical sign of the beginning of puberty, which is followed by growth and pigmentation of the scrotum and growth of the penis. puberty: 思春期.
The testes (singular = testis) are the male gonads—that is, the male reproductive organs. testicle のラテン語、testis は医学の世界では testicle 以上に使われることがあるが、対応する卵巣 ovary についてはラテン語の ovarium が使われることはまずない. gonad: 性腺[せいせん]、生殖腺[せいしょくせん]. たくさんの俗語がある.
The uterine tubes (also called fallopian tubes or oviducts) serve as the conduit of the oocyte from the ovary to the uterus. salping(o)-: ギ「卵管(Fallopian tube)」「耳管(Eustachian tube)」「salpinx(卵管・耳管)の」. uter(o)-: ラ「子宮(uterus/womb)」. oocyte: 卵母細胞. conduit: 導管、パイプ.
Upon ovulation, the oocyte released by the ovary is swept into—and along—the uterine tube. ovar-, ovari(o)-: ラ「卵巣」「卵巣と…の」. ov(o/i)-: ラ「卵(eggs, the ovum). ovulation: 排卵[はいらん]. cf. fertilization: 受精[じゅせい]. implantation: 着床[ちゃくしょう].
The uterus is the muscular organ that nourishes and supports the growing embryo. uter(o)-: ラ「子宮(uterus/womb)」. embryo: 胎芽[はいが]、胚子[はいし]; 胎児[たいじ](8週目まで).
The cervix is the narrow inferior portion of the uterus that projects into the vagina. uter(o)-: ラ「子宮(uterus/womb)」. cervic(i/o)-: ラ「首」「頸部」.
The vagina is a muscular canal (approximately 10 cm long) that serves as the entrance to the reproductive tract. vagin(i/o)-: ラ「膣(vagina)」. reproductive tract: GI tract(消化管)、biliary tract(胆道)、 respiratory tract(気道)といった形で一つの機能的なまとまりを指すことにtractは使われるが、reproductive tractついてはとくに対応する日本語はみられない. cf. vulva: 外陰部.
The pubis curves medially, where it joins to the pubis of the opposite hip bone at a specialized joint called the pubic symphysis. sy, syl-, sym-, syn-, sys-: ギ「共に」「同時に」「類似」. pubis: 恥骨.
The external urethral orifice is embedded in the anterior vaginal wall inferior to the clitoris, superior to the vaginal opening (introitus), and medial to the labia minora. labi(o)-: ラ「唇」. いずれも複数形. external urethral orifice: 外尿道口[がいにょうどうこう]. introitus, viginal opening: 膣口[ちつこう].
The labia majora (labia = “lips”; majora = “larger”) are folds of hair-covered skin that begin just posterior to the mons pubis. labi(o)-: ラ「唇」. mons pubis: 恥丘[ちきゅう].
Placenta previa can result if an embryo implants close to the internal os of the uterus (the internal opening of the cervix). uter(o)-: ラ「子宮(uterus/womb)」. placenta previa: 前置胎盤[ぜんちたいばん].
During pregnancy, a plug of mucus accumulates in the cervical canal, blocking the entrance to the uterus. cervic(i/o)-: ラ「首」「頸部」. plug: 栓[せん]、詰め物[つめもの].
The skin functions as an endocrine organ in the production of the inactive form of vitamin D3 , cholecalciferol. cholecalciferol: コレカルシフェロール.
Newborns have little subcutaneous fat for insulation. sub-: ラ「下」「下位」「以南」「副」「亜」「やや」「半」. cutane(o)-: ラ「皮膚」. newborn: 新生児[しんせいじ]. insulation: 断熱[だんねつ].
The small bumps of the areola (the darkened skin around the nipple) are called Montgomery glands. T Montgomery gland: モンゴメリー腺[もんごめりーせん]、乳輪腺[にゅうりんせん].
Lactation is the process by which milk is synthesized and secreted from the mammary glands of the postpartum female breast in response to an infant sucking at the nipple. papill(-): ラ「乳頭(状突起)」「乳頭(状)の」「乳頭腫(性)の」. lactation: 乳汁分泌[にゅうじゅうぶんぴつ]. postpartum: 分娩後[ぶんべんご]、産後[さんご].
Suckling stimulates the contraction of myoepithelial cells that squeeze milk into lactiferous ducts. lact(i/o)-: ラ「乳」「乳酸」「乳糖」. myoepithelial cell: 筋上皮細胞[きんじょうひさいぼう].
Adipose tissue produces and secretes several hormones involved in lipid metabolism and storage. lip(o)-: ギ「脂肪」. adip(o)-: ラ「脂肪」「脂肪組織」「アジピン酸」.
The pectoralis major is thick and fan-shaped, covering much of the superior portion of the anterior thorax. 胸筋(chest muscle)は、複数形で小胸筋(pectoralis minor)などを正確には含むが、一般的には大胸筋として扱われることがある. pecs, pectoralsも大胸筋というよりも、胸筋と同義といえよう.
The thoracic cage (rib cage) consists of the 12 pairs of ribs with their costal cartilages and the sternum.
Prolactin stimulates enlargement of the mammary glands in preparation for milk production. mamm(o)-: ラ「胸」「乳房」. prolactin: プロラクチン.
The recoil of the thoracic wall during expiration causes compression of the lungs. thorac(i/o)-, thoracico-: ギ→ラ「胸(chest)」. expiration: 呼気[こき]. cf. inspiration: 吸気[きゅうき].
The blastocyst typically implants in the fundus of the uterus or on the posterior wall. uter(o)-: ラ「子宮(uterus/womb)」. blastocyst: 胚盤胞[はいばんほう]. implant:(動詞)着床する.
The umbilical cord is surrounded by the amnion, and the spaces within the cord around the blood vessels are filled with Wharton’s jelly, a mucous connective tissue. umbil(i)-: ラ「へそ(the navel, the umbilicus)」. Wharton’s jelly: ワルトン膠様質[わるとんこうようしつ]. mucous connective tissue: 膠様組織[こうようそしき]、粘液様組織[ねんえきようそしき].
A developing human is called a fetus from the ninth week of gestation until birth. embryo: 胎芽[はいが]、胚子[はいし]; 胎児[たいじ](8週目まで). gestation: 妊娠 pregnancy.
During prenatal development, the fetal circulatory system is integrated with the placenta via the umbilical cord so that the fetus receives both oxygen and nutrients from the placenta. prenatal:(形容詞)出生前[しゅっせいまえ]の、胎児期[たいじき]の. cf. intranatal:(形容詞)出生時[しゅっせいじ]の、分娩時[ぶんべんじ]の. neonatal: (形容詞)(生後 28 日以内の)新生児[しんせいじ]の. postnatal: (形容詞)(出)生後[せいご]の; 出生直後[しゅっせいちょくご]の産児[さんじ]の. postpartum: 分娩後[ぶんべんご]、産後[さんご].
The amnion fills with amniotic fluid and eventually grows to surround the embryo. amnio-: ギ「羊膜」. amniotic sac: 羊膜嚢[ようまくのう]; 羊膜が袋状になって胎児を包んでいるものをいうが、日本語では羊膜とのちがいを厳密にはつけないこともある; bag of waters や membranes ともいう.
At the end of the first week, the blastocyst comes in contact with the uterine wall and adheres to it, embedding itself in the uterine lining via the trophoblast cells. Thus begins the process of implantation, which signals the end of the pre-embryonic stage of development umbil(i)-: ラ「へそ(the navel, the umbilicus)」. trophoblast: 栄養膜[えいようまく]. 前胚[ぜんはい] (の), 前[ぜん] (期[き])胚子[はいし] (の) 《受精後 3 日間の受精卵》.
Although meconium is a sterile substance, it interferes with the antibiotic properties of the amniotic fluid and makes the newborn and mother more vulnerable to bacterial infections at birth and during the perinatal period. amnio-: ギ「羊膜」. meconium: 胎便[たいべん]. sterile:(形容詞)無菌の. perinatal:(形容詞)周産期の.

※下表は画像データとしてダウンロード可能です。

参考資料

オミックスってなんだろう? ― 先端医療をななめ読み

「オミックスってなんだろう?」というタイトルをみて、答えを求めてきた方たち、ごめんなさい。ここには、オミックスまたはオミクス(omics)っという科学そして先端医療の分野がなにかという答えは書いていません。実際のところ、「ななめ読み」しようにも、表面をなぞるだけでも四苦八苦しているのが現状なんです。

この投稿のなかには、ゲノム(genome)やプロテオーム(proteome)など、さまざまなオーム(ome)をはじめとする「生体中に存在する分子全体を網羅的に研究する学問群」と言われるオミックスについて、最近知った私がいろいろと調べるなかで得た材料・マテリアルがちりばめられています。「オミックスってなんだろう?」という疑問への答えはありませんが、読んだ方が自分で調べていくことができる手がかりは豊富にあると思います。

オミックスの研究が進んでいる海外の資料を読むのに役に立つであろう関連用語をまとめた単語帳もあります。また、参考とした記事や、ウェブサイトも紹介しています。

語源からオミックスへの理解をこころみる

大阪大学に松尾雄志先生というとてもユニークな先生がいます。この先生が12年前に書いた「-omeや-(m)icsの意味―語源が分かれば見えてくる?」という「生物物理化学」誌に発表した文章がオミックスを理解する最初の手がかりになりそうです。

くわしくは、松尾先生の文章をぜひ読んでほしいのですが、「ななめ読み」的に先にすすむと、”-ome”とは”whole part of”という意味だそうです。ですので、”genome”(ゲノム)とは”whole part of gene”ということになります。では、”whole part of gene”というのはどういうことかというと、はっきりとは前後から考えると、「geneの網羅事項(もうらじこう)」いうことのようです。同様に、”-ome”によってあらわされる”metabolome”や”proteome”などは、それぞれ”-ome”の前にくるものの「網羅事項」ということになります。

「網羅事項」といわれても、ちょっとピンときませんよね。メタボローム(metabolome)ということばを理解しようとすることがいい手がかりになるかもしれません。

“metabolome”は何の網羅事項かというと”metabolite”、代謝物質なんです。体内の代謝活動によって生みだされる代謝物質にはいろいろなものがあって、比較的なじみがあるものとしてアミノ酸(amino acid)や糖(sugar)、有機酸(organic acid)、脂肪酸(fatty acid)、核酸(nucleic acid)などがあります。こういった代謝物質を網羅したものがメタボロームというですね。

-omeにitsをあわせると

つづいて、”-ics”です。これは”study of”(研究・学問)という意味だと松尾先生は説明しています。”economics”(経済学)などがそうですね。ここで、ちょっと松尾先生は脱線してます。”genomics”(ゲノミクスまたはジェノミクス)は、”study of gene”だというんですよね。しかし”genetics”がありますので、”genomics”はやはり”study of genome”になるはずです。

いずれにせよ、こんな感じに、いろいろな”-ome”があって、そのひとつひとつに研究があり、それぞれの研究の名称が”-omics”でおわる英単語になっているんです。そして、語の要素でなくて、単語となった”omics”(オミックスまたはオミクス)というのは、そういった”-omics”という語の要素を含む名称のいろいろな学問全体をつつみこむ学問分野をあらわす言葉としてつかわれているんですね。なんとなくわかってきたでしょうか(よくわかっていない私が聞くのも変な話ですが)。

情報学がささえるオミックス

それぞれの”-omics”は、あつかっている対象が分子レベルであって、それを網羅的に取りあげているというのが特徴といえるでしょう。体内にある分子レベルの研究対象を網羅的に取りあげているのですから、情報量はものすごいことになります。それを支えるのが、健康情報学・医療情報学(health informatics、medical informaticsなど)といわゆる情報学の分野です。

AIによる診断が話題となっている昨今ですが、大量の分子レベルの情報を扱うオミックスの分野でも、情報学・ITが医学・医療の進歩を支えています。そのことがよくわかるのが、”individualized medicine”の世界です。

「個別化医療」などと訳されている”individualized medicine”は、オミックスの一つの成果といわれています。遺伝子レベルで、患者の体を分析し、今までの医療では診断をくだすことができなかった疾患の診断・治療につなげる医療分野です。

“individualized medicine”の最先端をいく医療機関の一つが、米国メイヨクリニックの”Center For Individualized Medicine“です。この医療機関がおこなっていることや、発表していることには興味ぶかいことがおおいのですが、感心するのが医療チームの構成です。

“primary physician/physician specialists”、”genetic counselors”、”laboratory professionals”、”bioinformaticians”、”bioethicist”と5つの分野の専門家(ただし、医師については2分野にさらにわかれる)で、この中に、しっかりと情報学の専門家がはいっています(「倫理」の専門家がはいっているのも、中国の研究者による人間への遺伝子操作の報道があっただけに遺伝子治療のむつかしさをしめしているといえるでしょう)。

「サイエンティスト」誌のオミックス記事

オミックスの現状をえがいた記事が今年前半に「サイエンティスト」誌に掲載されました。オミックス技術のひとつ、全エクソーム解析(WES、whole exome sequencing)を取りあげたExome Sequencing Helps Crack Rare Disease Diagnosisです。

記事では、オーストラリアと米国の2件の未診断疾患について全エクソーム解析が使われた事例を取りあげ、オミックスの一実践分野である全エクソーム解析の現状を伝えています。さらに全エクソーム解析や、全ゲノム解析(WGS、whole genome sequencing)、RNA解析(whole-transcriptome sequencing, RNAseq)といった分子レベルのオミックス解析を確定診断にいかすための、全米レベルでのデータベース構築の取り組みにも触れています。

未診断疾患については、日本国内でも国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が中心となり、未診断疾患イニシアチブ(Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases、IRUD)として2015年以来、国家レベルで取り組んでいるところです。

「サイエンティスト」誌の記事は、よくまとまっていますので、リンク先で本文を読むことをお勧めします。ここでは、記事中の2つの症例についてざっくりとした内容をあげておきます。

Scarlett Whitmoreちゃん(豪州パース、2歳女児)のケース

  • 原因不明の発達障害、視覚・聴覚障害、筋力がない
  • 豪州では、ゲノム解析を患者が依頼することはほぼ不可能
  • 担当医(遺伝学)は解析に反対
  • 家族の唾液をMyGene2に送り、全員の全エクソーム解析を行う
  • 解析コストは、1サンプルあたり700ドル
  • GNB1(G protein subunit beta 1)の変異を発見
  • 親からの遺伝ではないことがわかる
  • 同じ疾患をもつ、世界中の30人の患者と研究に参加している

Nic Volkerくん(男児、ウィスコンシン医科大学受診)のケース

  • 重度の炎症性腸疾患
  • 4歳までに人工肛門をつけることになる
  • 原因がわからず、対処療法だけを施す
  • 2009年に全エクソーム解析を実施
  • 解析コスト7万5000ドルは基金を募ってまかなう
  • 1万6000の遺伝子変異(ヴァリアント)が解析によって判明
  • 遺伝子変異を4か月かけて精査
  • XIAP(X連鎖アポトーシス抑制タンパク質)の変異が原因と確定
  • X連鎖リンパ増殖性疾患(X-linked lymphoproliferative disease;XLP)
  • 症状に基づき、文献を調べたところ、2000ほどの遺伝変異が該当することがわかる
  • ただし、XIAPはこの2000の中に入っていなかった。
  • DNAシークエンスが初めて患者を救ったケースとして全米で話題になる

全エクソーム解析のコストは大幅ダウン、魔法の杖ではない

注目すべきは、Nic VolkerくんとScarlett Whitmoreちゃんの間の10年弱で、解析コストが大幅に下がっているということです。Scarlettちゃんの母親も、いくらこのコストでなければできなかったと話しています。

また、注意しなくてはいけないのは、全エクソーム解析による診断は、未診断疾患の25~50%にとどまっているということで、何でもできる魔法の杖ではないということです。米デューク大学の研究班が2012年に発表した研究では、全エクソーム解析がどれだけの診断率を達成できるか調べるため、12人の未診断疾患患者の全エクソーム解析を実施しましたが、ここでも50%にあたる6人で原因変異を発見することとなったそうです。メイヨクリニックのCenter for Individualized Medicineでは「未診断疾患を持つ患者のうち約1/3に確定診断をくだすことができた」としています。

データベース・ネットワークの充実

「サイエンティスト」誌の記事では、臨床診断へのエクソーム解析の導入について重要な役割を担っているのは、近年のゲノムデータベースの増強としています。そのデータベースも、特定のヴァリアントについての動物モデルから得たデータを統合するアプローチをとるMARRVELなど、新しい取り組みも行われています。

Scarlett Whitmoreちゃんの診断のきっかけになったMyGene2など、ネットワーク、サービスの充実も進んでいます。下には、データベースのほか、ネットワーク、サービスなど、オミックス関連のものを一部あげておきます。

  • 1000 Genomes Project(2008~2015年実施): The European Bioinformatics Institute(EMBL-EBI)欧州バイオインフォマティクス研究所にある、The International Genome Sample Resource(IGSR、国際ゲノム・サンプル・リソース)が今はデータを管理・保管
  • Exome Aggregation Consortium (ExAC): 2014年ブロード研究所の研究者におってローンチ。ブロード研究所が進めた研究を中心に、100の研究プロジェクトから収集した6万706のエクソーム解析を保有。Genome Aggregation Database (gnomAD、ノマド)によって、引き継がれた。ノマドは、記事の時点で12万3136のエクソーム配列、1万5496の全ゲノム解析をデータベースに保有
  • 米国National Institutes of Health(NIH、国立衛生研究所)のClinVar
  • 英国Wellcome Sanger Institute(ウェルカム・サンガー研究所
  • カナダGenomics4RD(開発段階、名称変更の可能性あり)
  • Model Organism Aggregated Resources for Rare Variant Exploration(MARRVEL): 各データベースから得た変異(ヴァリアント)についての情報を特定のヴァリアントについての動物モデルから得たデータを統合する新しいデータベース
  • MyGene2: ワシントン州シアトルのthe University of Washington Center for Mendelian Genomics (UW-CMG)によるポータルサイト、全エクソーム解析、全ゲノム解析のデータを使った不明疾患の情報シェアを行っている。1件700ドルでゲノム解析を行う(記事の時点)。1,200のプロフィールを所有。
  • MatchMaker Exchange: 変異(ヴァリアント)・表現型(フェノタイプ)の複数のデータベースやネットワークをつなげ、研究者・臨床家がある変異をもつ患者たちを見つけるのを支援する。
    GeneMatcher: CMGの研究者が遺伝子情報共有のために設立したデータベース
    My Drug Genome: 米Vanderbilt University ヴァンダービルト大学のPREDICT(Pharmacogenomic Resource for Enhanced Decisions in Care & Treatment)による遺伝学と薬効との関係についての情報リソース
上記の情報および下記の用語集は個人的にまとめたもので、誤りが含まれている可能性があります。お気づきの点などありましたら、よろしければメールでご連絡ください。

用語集

英語 日本語 備考
actionable 治療選択に有用な
animal model 動物モデル ヒトの疾患と同じもしくは似た疾患をもつ動物
archaea, (sing.) archaeon 古細胞
Children’s Hospital of Wisconsin, CHW ウィスコンシンこども病院
clinomics クリノミクス オミックスのデータと関連臨床データとの研究
colostomy 人工肛門形成(術)
combination therapy 併用療法
complex trait 複合形質
cord blood transplant 臍帯血移植
diagnostic odyssey 診断オデュッセイア、診断オデッセイ、ドクターショッピング ただし、ドクターショッピングが1)納得のいく診断が出ずに診断を求めて医療機関・医師を転々とする2)診断でているけれども治療法で転々とする―意味があり、ここでは1)の意味でだけ使われる
DNA methylation DNAメチル化
drug absorption 薬物吸収
drug distribution 薬物分布
drug excretion 薬物排泄
drug interaction 薬物相互作用
drug metabolism 薬物代謝
drug resistance 薬剤耐性
epigenome エピゲノム トランスクリプトームを介したゲノムの表現; DNAの塩基配列を変えることなく、遺伝子のはたらきを決めるしくみをエピジェネティクスとよび、その情報の集まりがエピゲノム。
Epstein-Barr virus EBウイルス、エプスタイン・バール・ウイルス
eukaryote 真核生物 原核生物をのぞくすべての生物
exosome complex, exosome, PM/Scl complex エキソソーム複合体
genetic testing 遺伝検査 一般に生殖細胞変異を調べる検査
Genome Aggregation Database, gnomAD ノマド ゲノムデータベース http://gnomad.broadinstitute.org/
genotype 遺伝子型
genotyping ジェノタイピング、遺伝子型判定、遺伝子型決定 全ゲノムの配列を解読する代わりに個人間で異なることがあらかじめわかっているゲノム上の場所についてのみ検索する技術。個人間で配列が異なる箇所を検出する短いDNAを数百万種類合成して1枚のチップに搭載し、1%ほどの場所だけについて確認する。
germ cell 生殖細胞
germline mutation 生殖細胞変異 個人が生まれながらに有し,生涯変化しないはずの細胞に生じた遺伝子の変化
hypochondriac (形・名)ヒポコンデリー[心気症]の(人); 病気だと思ってくよくよする(人)
hypotonia 筋緊張低下症
immune-based therapy 免疫療法
interactomics インタラクトミクス 相互作用(interaction)を網羅的に調べる
Langerhans Cell Histiocytosis, LCH ランゲルハンス細胞組織球症 https://plaza.umin.ac.jp/sawamura/braintumors/langerhans/
lipidomics リピドミクス 脂質(lipid)を網羅的に調べる
Medical College of Wisconsin, MCW ウィスコンシン医科大学
metabolome メタボローム 代謝物質(metabolite)の総体
metabolomics メタボロミクス、メタボローム解析 代謝物質(metabolite)の総体としてのメタボロームの分析
metagenomics メタゲノミクス 分離・培養過程を経ずに、最新のゲノム技術を応用して、自然環境下の微生物集団を研究する学問
metastatic cancer (遠隔)転移がん
molecular dynamics simulation 分子動態シミュレーション
National Cancer Institute, NCI 米国立がん研究所
National Institutes of Health, NIH 米国立衛生研究所
NCI Center for Cancer Research, NCI-CCR NCIがん研究センター
NIH Clinical Center, NIH CC 米国立衛生研究所臨床センター
omics オミックス、オミクス 生体中に存在する分子全体を網羅的に研究する学問群
pathogenicity (名詞)病原性 cf. pathogenic (形容詞)病原性
PDC, patient-derived cell 患者由来細胞
PDX, patient-derived xenograft 患者由来異種移植片
pharmacodynamics, PD 薬力学 薬物が生体に対して何をなすかを調べる学問
pharmacogenomics ゲノム薬理学 解読されたヒトのゲノム情報に基づいた薬理学
pharmacokinetics, PK 薬物動態学 生体が薬物に対して何をなすかを調べる学問
phenomics フェノミクス 表現型(phenotype)を網羅的に調べる
phenotype 表現型
phenotyping 表現パターン検査、表現型検査
PK/PD modeling PK/PD理論 薬物の作用を薬物動態学 (pharmacokinetics, PK) と薬力学 (pharmacodynamics, PD) の組み合わせにより解析する
polymorphism 遺伝子多型
Precision Medicine プレシジョンメディスン、個別化医療、高精度治療 患者に最適の治療を決定するためのDNA配列とその他のオミックス解析の応用
proband 発端者 遺伝性疾患または特定の性状を有していることから、家系が調査されるきっかけとなった個人
progenitor 前駆体、前駆細胞
prokaryote 原核生物 古細胞と細菌
proteogenomics プロテオゲノミクス 米国国立がん研究所で、がんゲノムとプロテオームの研究を統合(2016年)
proteome プロテオーム ゲノムによって生体内、組織内、細胞内に発現している、または、発現可能であるたんぱく質総体
proteomics プロテオミクス 生物が持つ全てのタンパク質・プロテオーム proteome の網羅的研究
refractory cancer 難治性がん
relapsed cancer 再発がん
repository (情報を保管する)データベース
somatic mutation 体細胞変異 身体の一部の細胞のみに生じた遺伝子の変化
splice variant スプライス・ヴァリアント
targeted therapy 分子標的治療薬治療
transcriptome トランスクリプトーム メッセンジャーRNA、mRNAの総体
transcriptomics トランスクリプトミクス トランスクリプトーム(transcriptome)についての研究分野
undiagnosed case 未診断疾患
variant ヴァリアント、変異体、変種、異株
viral screen ウイルス検査
visual impairment 視覚障害
VUS, variant of unknown significance 意義不明の変異
whole genome sequencing, WGS 全ゲノム解析
whole-exome sequencing, WES 全エクソーム解析 エクソームとよばれるヒトゲノムのタンパク質コーティング領域は、ゲノムに占める割合が2%未満だが、既知の疾患関連ヴァリアントの約85%が含まれているため、全エクソームシーケンスは全ゲノムシーケンスの代替となるコスト効率の高い方法となっている
whole-transcriptome sequencing, RNAseq RNA解析、全トランスクリプトーム解析、遺伝子発現解析
X-linked inhibitor of apoptosis protein, XIAP X連鎖アポトーシス抑制タンパク質
X-linked lymphoproliferative disease, XLP X連鎖リンパ増殖性疾患 Epstein-Barr ウイルス感染に対する免疫応答の欠陥を有する先天性免疫不全症