感覚器系のうち視覚をになう眼については、まずは光のながれでしくみ(構造)をおぼえましょう。角膜からとおった光は、虹彩にかこまれた瞳孔から水晶体にはいり、硝子体をへて、網膜にとどく。このながれにそって、眼のしくみをおおまかにとらえます。
眼のしくみとはたらきは、カメラにたとえて説明されることがすくなくありません。角膜がフィルター、瞳孔・虹彩がしぼり(正確には虹彩がしぼりで瞳孔が開口部)、水晶体がレンズ、網膜がフィルムまたはイメージセンサーといったぐあいです。医療通訳技能検定では、このたとえが問題ででたことがありますので、おぼえておきましょう。
眼球のほとんどの部分は3層の膜でかたちづくられています。この膜は、内側から網膜、脈略膜、強膜でなりたっています。これも網膜→脈略膜→強膜と順序だてておぼえましょう。
視覚 | しかく | vision, eyesight, visual perception(参考: 意味のちがいについて) |
---|---|---|
角膜 | かくまく | cornea |
瞳孔 | どうこう | pupil |
虹彩 | こうさい | iris |
水晶体 | すいしょうたい | lens |
硝子体 | しょうしたい | vitreous body, vitreous(vitreous humor は硝子体内の体液・硝子体液だが、硝子体と訳すことが適切な形でつかわれることがある |
網膜 | もうまく | retina |
脈略膜 | みゃくりゃくまく | choroid, choroid coat |
強膜 | きょうまく | sclera, white of the eye, sclerotic coat |
眼瞼 | がんけん | eyelid |
結膜 | けつまく | conjunctiva |
涙腺 | るいせん | lacrimal gland, tear gland |
【参考資料】