取りあげられた単語をほぼカバーしましたので、トレーニングでどのようなことを教えられたかということにすこしふれてみましょう。
リサーチ力の重要性
医療通訳は、リサーチ力がいけないと指摘されていました。これは私自身が常々かんじていることで、その思いから「情報ソースはなるべく共有したい」を書いています。今回のトレーニングでも、どういったところから情報をあつめているのか、その情報ソースを共有することをうながしていました。
トレーニングのなかでは、有用な情報ソースのひとつとして、メルクマニュアルが取りあげられました。メルクマニュアルは、英語版と日本語版があることから、2つの言語を比較するうえで便利だということも話していました。ちなみに、メルクマニュアルには家庭版もあり、こちらもそれぞれ英語版と日本語版があります。
さらにYouTubeが情報ソースとしてあげられました。YouTubeについては、検索のやり方のコツについて説明していただきました。まずは、英語でしらべる場合、「病名 symptoms」を検索用語して入力すると一般むけにつくられている動画が多く引っかかってくるとのことでした。これは私も実際によくつかっています。Youtubeは本当にありがたいです。発音記号だけだとピンとこない単語の発音とかわかりますしね。もう一つ、これは私も知らなかったのですが「病名 usmle」といれると、専門的な講義の動画が出てくるとのことでした。ちなみに、USMLEはアメリカの医師国家試験です。いわゆる試験対策の動画がありがたいことに出まわっていて、医療通訳にとってはとても便利につかえるということでした。
ためしに、今回のトレーニングのテーマであったheadacheでしらべてみましょう。「headache symptoms」で検索したものがこれです。いろいろな頭痛の症状についての動画がでてきますね。「headache usmle」はこちらです。いかにも試験対策といったかんじの動画がたくさんでてきましたね。ちなみに知らない方のために伝えておくと、usmleと小文字で検索していますが、検索のときには大文字・小文字は基本的に無視されますからです。大文字でいれたとしても結果はかわりません。