一般社団法人日本医療通訳協会が12月14日にセミナーを開催

すでに来週の水曜日にせまっていますが、一般社団法人日本医療通訳協会が医療通訳セミナーを開催します。今回のセミナーで注目すべきは、医療通訳のパイオニアである大野直子先生が講師をすることです。現在、順天堂大学で講師をつとめている大野先生の授業は、医療通訳というしごとについてまなぶことのできる、とても刺激的なものになるとおもいます。そのほか、免疫療法にに力をいれている東京セルクリニックの黒岩浄人マーケティング部部長も講師として登壇します。

参加費は、同協会の会員であれば2千円、非会員は3千円となっていますが、非会員であっても、当ブログの紹介と伝えれば、会員と同額で参加できます。詳細についてはこちらのウェブページをご覧ください。

通訳自習用のロールプレイ動画を作成・公開

このブログでなんどか紹介しました医療通訳・コミュニティ通訳の専門家であるジュリア・クネゼヴィッチ先生と、ロールプレイを自宅でひとりで練習できる動画をつくりました。動画はYoutubeの「医薬通訳翻訳ゼミナール」のチャンネルで公開しています。セルフスタディーに利用しましょう。

なお、ジュリア先生とは、東京駅の近くで今月ワークショップを開きます。こちらへのご参加もお待ちしています。

医療通訳

ジュリア先生の『セルフトレーニングで通訳力をつけよう』(医療通訳「うつ」) ft. 小澤未来也

ジュリア先生の『セルフトレーニングで通訳力をつけよう』(医療通訳「気胸」) ft. 小澤未来也

コミュニティ通訳

ジュリア先生の『セルフトレーニングで通訳力をつけよう』(コミュニティ通訳「校長先生との面談・退学警告」) ft. 小澤未来也

スクリプト

どの動画のスクリプトも英語版は公開しています。どんどん自宅で練習しましょう。

スクリプトの著作権はジュリア・クネゼヴィッチ先生に帰属します。無断での商用利用はご遠慮ください。

国内のJCI認定病院の増加が減速か

医療界のISOともいわれるJCI(Joint Commission International)による国内認定施設については「JCI認定病院が2015年だけで7施設ふえて全部で18施設へ」で2016年3月現在のものをご紹介しました。

JCIのウェブサイトを確認すると、2016年11月24日現在、1施設ふえて19施設となっています。あらたにくわわったのは、8月27日に認証を受けた湘南藤沢徳洲会病院で、これでことしは2施設ふえたことになります。2015年だけで7施設ふえたことをかんがえると、やや勢いがおさまったようです。

もっとも、2015年は12月だけで4施設ふえているので、ことしののこり1カ月ちょっとでふえないとはかぎりません。国内病院の経営はこんごもきびしい状況がつづくことから経営努力の一環としてJCI認定取得をえらぶ病院をすくなくないとみられるからです。

病院名 英名 認定日 都道府県
亀田総合病院 Kameda Medical Center 2009年8月8日 千葉県
NTT東日本関東病院 NTT Medical Center Tokyo 2011年3月12日 東京都
介護老人保健施設老健リハビリよこはま Geriatric Health Services Facilities Yokohama 2012年3月29日 神奈川県
聖路加国際病院 St. Luke’s International Hospital 2012年7月14日 東京都
湘南鎌倉総合病院 Shonan Kamakura General Hospital 2012年10月27日 神奈川県
総合病院聖隷浜松病院 Seirei Hamamatsu General Hospital 2012年11月17日 静岡県
相澤病院 Aizawa Hospital 2013年2月16日 長野県
メディポリス国際陽子線治療センター Medipolis Proton Therapy and Research Center 2013年9月13日 鹿児島県
済生会熊本病院 Saiseikai Kumamoto Hospital 2013年11月23日 熊本県
葉山ハートセンター Hayama Heart Center 2014年3月6日 神奈川県
東京ミッドタウンクリニック Tokyo Midtown Clinic 2015年1月31日 東京都
足利赤十字病院 Japanese Red Cross Ashikaga Hospital 2015年2月7日 栃木県
埼玉医科大学国際医療センター Saitama Medical University International Medical Center 2015年2月7日 埼玉県
順天堂大学医学部附属順天堂医院 Juntendo University Hospital 2015年12月12日 東京都
国際医療福祉大学三田病院 IUHW Mita Hospital 2015年12月19日 東京都
南部徳洲会病院 Nanbu Tokushukai Hospital 2015年12月19日 沖縄県
札幌東徳洲会病院 Sapporo Higashi Tokushukai Hospital 2015年12月19日 北海道
倉敷中央病院 Kurashiki Central Hospital 2016年3月12日 岡山県
湘南藤沢徳洲会病院 Shonan Fujisawa Tokushukai Hospital 2016年8月27日 神奈川県

ジュリア先生とコラボで医療通訳ワークショップを12月18日・25日に開催(※25日中止)

ここでご紹介した医療通訳ワークショップですが、25日の開催が中止となりました。また、講師の都合により、講師はジュリア先生だけになりました(12月16日更新)。

当ブログで以前にもご紹介したことのあるジュリア先生とコラボレーションして医療通訳および医療英語の実践的なワークショップを12月18日と25日に東京駅・日本橋エリアでおこないます。

あらためて、ジュリア・クネゼヴィッチ先生をご紹介すると、医療通訳、司法通訳など幅広い分野での通訳経験をもち、豪州ロイヤル・メルボルン工科大学のご出身(通訳翻訳大学院修士)で、これまで国内外の大学で通訳をおしえてこられています。一般社団法人日本医療通訳協会の医療通訳技能検定の試験官のご経験もあります。

ワークショップでは、男性の健康問題やオリンピック関連のトピックなどをとりあげます。男性の健康問題とはいっても性差による薬の副作用の差異や、職場でのストレス対策など、性別をこえた視点でまなんでいきます。オリンピック関連では、スポーツ医療や、日本の医療制度についてほとんど知識のない短期旅行者へのサポートなどについてとりあげます。

参加型ですすめ、実践的なスキルをまなぶ場にしていきます。参加者の交流・ネットワークづくりにもつなげていきたいとかんがえています。詳細とお申し込みについてはこちらのサイトをご覧ください。おおくの方の参加をおまちしています。

なお、遠方の方がインターネットをつうじて参加できる方法も現在検討中です。ただし、参加とはいっても、ワークショップの性格からいって、限定的なものとなる見とおしです。そのため、参加費は比較的おさえたものになる予定です。ご興味のある方は、こちらからお問いあわせください。

【中国語】岡本悠馬先生が「中国語医療通訳トレーニング」の連載を再開

関西地方で中国語の医療通訳および医療通訳の指導者として活躍中の岡本悠馬先生が「中国語医療通訳トレーニング」の連載を先週再開されました。以前は「医療現場の中国語」として連載されていたものだそうで、「Chinese Station 中国語学習ジャーナル」というサイトに掲載されています。

岡本先生ご自身も「執筆を加速させていきます」と、はなしていらしたので、かなり期待できるとおもいます。これから注目です。当ブログは「医療英語の森へ」というタイトルからして、医療英語、英語での医療通訳を勉強なさっている読者の方ばかりだとはおもいますが、中国語を勉強されている友人や、医療通訳仲間で中国語を専門にされている方がいたら、紹介することをおすすめします。とても役立つとおもいます。

岡本先生とは、大阪での仕事で何度かご一緒したことがあるのですが、とても信頼できる優秀な方です(といっても、私は中国語ができませんので、岡本先生の中国語の実力を十分に理解することができないのが残念ですが)。Twitterも@yuma_okamotoでやっているそうなので、中国語で医療通訳をやっている方にはフォローをおすすめします。