主語+行為動詞の文型を確認しよう(第1パターン)

動詞を中心にみていくと、英語の文は基本的に3つの文型(sentence pattern)に分けることができます。まずは、第1のパターンです。「主語+動詞」となります。5文型だといわゆる「第1文型」にあたる部分です。ここでは第1パターンとよんでおきます(ここらへんのことばは勉強するうえでの方便なのであまり気にする必要はありません)。

第1パターンの文は、「主語+動詞」だけで意味がとおるものです。いいかえると「動詞」だけで主語の「行動」について説明することができる文のパターンです。これを「文として意味上は完成(成立)する」といいます。

文型をみるのに行為動詞について確認しよう」でいくつかの例文をあげておきましたが、例文のうち、下の文がこの第1パターンにあたります。どちらも短い文ですが、これだけで文として完成(成立)しているのがわかるとおもいます。

c. “Harvey stumbled.”
ハーベイはつまずいた。

f. “Our guest arrived.”
(私どもの)客が到着しました。

一方、次の文を見てください。

Our guest from Ohio arrived by plane this morning.
オハイオからの客が今朝、空路で到着した。

c.とf.と比べると、文がずいぶん長くなっています。それでも、この文は第1パターンの文になります。こういった文をみるときは、まず動詞をみつけましょう。次にその動詞の主語をみつけましょう。続いて、そしてその2つだけで、意味上は一応完成することが出来るかどうかを確認しましょう。

(1)「到着した」(動詞)→誰が?
(2)「客が」(主語)→これで完成していないか?

こういった順番でみていくのです。同じことを下の文についてもやってみましょう。

A. The coaches from both teams agreed with each other.

B. The rain from yesterday stopped around 9 o’clock in the morning.

C. I leaned across the desk to operate the keyboard.

実はこの「意味上完成する」というのは日本人として感覚をつかむのは難しいかもしれません。動詞のなかにどれだけの意味がふくまれているのということを理解するのは、単に辞書をみただけではわからないからです。しかし、この動詞にどれだけの意味がふくまれているのかと点をおさえることが英語の肝をとらえるのに大事です。そして、動詞を手がかりに文の意味を取っていくというやり方を理解することはとても大切です。