医療通訳の学校の説明会をひらきます

「医薬通訳翻訳ゼミナール(仮称)」を開校いたします。つきましては第1期として、シルバーウィーク明けの10月3日に医療通訳養成クラスを開講いたしますので、説明会をおこないます。日時・場所は以下のとおりです。

第1回説明会

  • 日時 8月22日18:45-19:45(午後6時45分-7時45分)
  • 場所 東京都中央区八重洲1-7-4 矢満登ビル 3F 2号室(1階 CafeRenoir ニュー八重洲北口店)

ご参加をご希望の方は、当ウェブサイトのContactページのお問合せフォームからお申し込みください。

今期のクラスは、2コースを用意しています。

医療通訳 101

英語の見直しからはじめる8週間(全16回)の入門コースです。
– 入学金 10,000円
– 授業料 138,000円
– 授業時間 月曜日・水曜日 18:15-20:45

シニア向け医療通訳入門

シニア世代の課題に合わせた8週間(全16回)のコースです(シニア以外の方も受講できます)
– 入学金 10,000円
– 授業料 138,000円
– 授業時間 月曜日・水曜日 15:15-17:45

説明会では、医療通訳をとりまく現状・課題にふれながら、新学校がめざしているところと、2コースの内容についておつたえします。

民間資格の取得にむけて基礎から

当校では、受講生の医療通訳の民間資格の取得をサポートしていきます。さらに、民間資格の取得後に横にひろがっていく医療通訳のネットワークづくりを支援します。

医療通訳の勉強をしている方をみていると、基礎的な英語力が不足している人がすくなくありません。そういった点からかんがえて、英語の見直しをふくめて、かなり基礎的なところから授業を進めていこうとかんがえています。

とくに医療機関・医療関連企業につとめているかたで、外国人患者をサポートしたいので医療通訳の勉強はしたいけれども、英語そのものについてやや不安があるという方にとっては、最適なコースを用意いたします。

医療にたずさわる方にまずはがんばってほしい

医療の現場で仕事にたずさわる医師や看護師、検査技師・放射線技師、薬剤師、理学療法士などの方たちが、現場でじかに接する外国人患者を日本人とおなじ水準でサポートするために、ぜひとも医療通訳としてのスキルを身につけてほしいと願っています。

また、将来的な転職や、キャリアアップにも、医療通訳をまなぶなかで得た知識はかならず役立ちます。外国人患者をサポートする能力をもつことは、今後ますます外国人患者がふえることが予想されるなかで、必要な人材となっていくはずです。医療従事者の方が医療通訳の勉強にたいして投資をすることはとても意味のあることだとかんがえます。

シニア世代に力を発揮してほしい

高齢化がすすむ日本では、シニア世代の方たちの力が社会で発揮されることがどの分野でもとても重要です。英語能力をもつシニア世代の方はとても貴重な人材です。その能力を医療の分野にむける投資をすれば、医療通訳として社会に貢献できることは間違いありません。

人材が不足している医療通訳の分野で、シニア世代の方が貢献してくれることは、とても、有意義なことでしょう。東京オリンピックにむけて、医療通訳が必要となる現状ではなおさらだとかんがえます。

発熱についての問診をかんがえる

発熱については、熱型と随伴症状を患者からききだしながら、鑑別診断を医師は行うという話を「発熱についてのおぼえがき」ではしました。

では、どのような質問を具体的にはするのでしょうか。こういったときは、Googleで検索してみましょう。「発熱」と「問診」をキーワードに検索してみました。問診票や、問診のコツといったなかなか興味深いトピックのウェブページが出てきました。こういったサイトを参考にしながら、医師がどのようなながれで診察をするのかを理解して、通訳の準備に役立てましょう。

海外のサイトで、発熱についての興味深い情報をのせているのが、Mayo Clinicです。世界的クリニックだけあって、このサイトはとても参考になる情報をのせていますが、発熱については、具体的にはどのような質問を医者からきかれるかということまで紹介しています。

問診の具体例

下に、Mayoの想定質問と訳を載せておきました。本文をみると、おもしいことに、すべての質問の主語が子どものケースも想定しています。これは、子どもが発熱によって、病院にかかることがおおいためです。ここでは、すべて“you”だけに主語をまとめています。もとのサイトでは、“or your child”が“you”のあとにつづいています。

もし、“your child”をつかう場合は動詞をすべて三人称に対応させる必要があることに注意しましょう。原文がすべて二人称のかたちになっているのは、“or”でむすばれた複数の主語の動詞の場合、動詞のにちかいほうの主語(名詞)に動詞が一致するからです。この点に注意しましょう。

English 日本語
When did the symptoms first occur? 症状はいつからですか(症状がはおきましたか)
What method did you use to take your temperature? どうやって熱をはかりましたか
What was the temperature of the environment surrounding you? 周囲の気温はどのくらいでしたか
Have you taken any fever-lowering medication? 解熱剤はのみましたか
What other symptoms are you experiencing? なにかほかに症状はありますか
Do you have any chronic health conditions? 慢性的な疾患はかかえていますか
What medications do you regularly take? 薬はなにかのんでいますか
Have you been around anyone who’s ill? まわりにどなたか病気の方はいませんか
Have you recently had surgery? 最近、なにか手術を受けたことがありますか
Have you recently traveled outside the country? 最近、海外にいったことはありますか
What, if anything, seems to improve the symptoms? なにか、症状が楽になる(かるくなる)ようなものはありませんか(“what”がものだけでなく行為などをさすことから「これをすれば、症状がかるくなるといったはなにかありませんか」ときくことも可)
What, if anything, appears to worsen the symptoms? なにか、症状がひどくなる(重くなる)ようものはありませんか(「これをすれば、症状がひどくなるといったはなにかありませんか」ときくことも可)

不明熱

発熱は軽い疾患(mild self-limiting illness)の場合から、命にかかわる重篤な疾患(severe life-threatening disease)の場合まで、はばひろい原因でおこっている可能性があります。下記に示す不明熱の場合は、ガンから膠原病、感染症と、重篤な疾患である可能性を徹底的に排除する鑑別診断が必要となります。とくに膵臓に問題をかかえている患者の場合(膵臓機能不全の: 形容詞asplenic) には、注意が必要です。

English 日本語
pyrexia of unknown origin (PUO) ※(古典的)不明熱
Nosocomial PUO 院内不明熱(Latin nosocomium 「病院」から)
Neutropenic PUO 好中球減少性不明熱
HIV-associated PUO HIV関連不明熱

※(1)38.8℃以上の熱(2)3週間以上継続(3)1週間の入院による検査でも診断できない


参考資料

Red Flag Symptoms – Differentiate the causes of fever

人工知能が提案した治療法で患者の容体が好転し退院へ

2016年8月4日付のNHKの報道によると、容体が悪化しつづける患者にたいして、人工知能に分析させたところ、医師とはことなる診断をくだし、さらに、その診断にもとづき別の薬をつかいことを提案、結果として、患者は退院できるまでに回復したとのことです。

専門医でも診断がむつかしいと特殊な白血病の判断をわずか10分ほどでおこなったそうで、医療の分野でも、いよいよ人工知能の活躍がはじまったかと感心させられました。

人工知能による特殊な白血病の診断・治療のポイント

(1)東京大学医科学研究所附属病院はIBMなどと協同で、人工知能をそなえたコンピュータシステム「ワトソン」に2000万件にのぼるガン研究論文を学習させて、白血病などガンの診断についての臨床検査をおこなっている。
(2)60代の女性患者は当初、医師から「急性骨髄性白血病」と診断され、この白血病に効果がある2種類の抗がん剤の治療を数か月間、受けていた。
(3)治療の効果はなく、意識障害を起こすなど容体が悪化し、その原因も分からなかった。
(4)患者の1500にのぼる遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、人工知能は10分ほどで女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていると診断した。
(5)診断にもとづき、抗がん剤の種類を変えるよう人工知能は提案した。
(6)人工知能がひとの命をすくった国内初のケースと専門家はみている。

英語でかんがえてみよう

それぞれのポイントについて、英単語・表現についてかんがえてみましょう。みなさんも、ご自分でいろいろと表現をかんがえたり、単語をしらべてみましょう。

ポイント(1)

a.「東京大学医科学研究所附属病院」とかいった固有名詞は最近はGoogleですぐにしらべられるので、とても楽になりましたね。IMSUT Hospital, the Institute Of Medical Science, the University Of Tokyoというのだそうです。ただ公式名称のようにつなげてもいいですが、IMSUT Hospital, which is run by the Institute Of Medical Science, The University Of Tokyoなんてしてもいいのではないでしょうか。
b. 「IBMなどと協同で」といっていますが、「など」に含まれているパートナーはどのくらいいるんでしょうかね。あと一社なのでしょうか。とてもわかりづらいですよね。日本語はこういった表現がおおいので、数についての表現がきびしい英語に置きかえるときに困ります。”in cooperation with partners such as IBM”なんてしてみましょう。
c. 「2000万件にものぼるガン研究論文」というのは、きっかり2000万件というわけではないでしょうから、”some 20 million cancer-research papers”としてもいいでしょうし、”over 20 million cancer-research papers”としてもいいのではないでしょうか。
d. 「人工知能をそなえたコンピュータシステム『ワトソン』に〜を学習させて」というのは使役動詞をつかって、”by having the computer system Watson with artificial intelligence learn 〜”とするのも、ひとつのやりかたでしょう。

ポイント(2)

a.The patinet was a female in her 60s.
これは、”woman”でもいいでしょう。femaleは形容詞にもなりますので、”the female patient in her 60s”なんていい方にもつかえます。
b.「急性骨髄性白血病」は”acute myelogenous leukemia“とか、”acute myeloid leukemia”、”acute myeloblastic leukemia”、”acute granulocytic leukemia”、”acute nonlymphocytic leukemia”とか英語ではいいます。AMLという略称もおぼえておきましょう。”acute myelogenous leukemia”と”acute myeloid leukemia”がひろくつかわれているようです。語の要素を勉強している方でしたら、”myel-“と”genous”、”oid”なんて連結形をみておきましょう。
c. 「当初、医師から『急性骨髄性白血病』と診断され」については、”The physicians initially diagnosed the patient with acute myeloid leukemia”と医師を主語にしてみましょう。「diagnose 患者 with 病名」、「diagnose 患者 as 動詞ing」の形はおぼえておきましょう。
d. 抗がん剤は”anti-cancer drugs”とか”anti-cancer agents”とかいいます。
e. 治療をうけるという表現には、”The patient received the treatment of”があります。

ポイント(3)

a. 症状があらわれたりおきたりするという動詞には”develop”をつかいます。もっとも、やや堅い表現ですので、”started to suffer”などとしてもいいでしょう。
b. 「意識障害」というのは、とてもひろい範囲のことばです。”disturbance of consciousness”や”consciousness disorders”などが辞書でひくとでてくるでしょう。disordersと複数形になっていることからもわかるように、意識障害の形態はひとつだけではありません。”disturbance of consciousness”とするのが無難かなとかんがえます。本当はもっと具体的にしるした方がいいのでしょうが。

ポイント(4)

a. 「患者の1500にのぼる遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析した」は”With over 1500 entries of the changes in the patient’s genetic data into the computer system processed”と付帯状況をあらわす独立構文をつかうこともできます。
b. 「二次性白血病」は”secondary leukemia”

ポイント(5)

別の薬が何種類の抗がん剤をつかうかは明示されていません。こういった場合に単数なのか、複数なのかはなやむところです。二次性白血病では複数の抗がん剤をつかうことはなさそうですが、”different anti-cancer medication for the treatment”と不可算でもつかわる”medication”をつかってみました。

ポイント(6)

a. 「専門家はみている」は”according to an expert”としてみましょう。”Experts see this case as”などとしてもいいでしょう。
b. 「人工知能がひとの命をすくった最初の例」は、”This is the first case that artificial intelligence has saved a human life in Japan.”

「治る」「回復する」「命をすくう」

医療の世界で「治る」「回復する」「治す」ということばは軽々しくつかえるものではありません。そもそも、厳密に「治る」とか「回復する」とかは何を意味するのでしょうか。記事のなかの患者は「治った」のでしょうか。1ヵ月後にぶり返して、再入院するようなことになったりしないのでしょうか。

今日を生きているニュースの世界では、「命がすくわれた」といった表現をつかうことは自然なことでしょう。明日の患者の命をかんがえることはないでしょうから。しかし、患者に寄りそう、医療の世界では、慎重になったほうがいいでしょう。

とくに、医学論文を書くばあいは気をつけたほうがいいですよ。”cure”とか”recovery”などといったことばをつかったりすると、どういう意味でつかっているんだと査読者からツッコミがはいる可能性大です。それよりは、具体的な表現がもとめられます。

発熱についてのおぼえがき

発熱は、「家庭の医学」(保健同人社)などによると、一般外来でもっともよくみられる訴えとなっています。とはいえ、熱をうったえる患者のなかには、実際に体温があがっているわけではなく、ただ熱っぽい(feeling feverish without a fever)という場合がすくなくないそうです。体温の高さによって、37℃から38℃未満を微熱(low-grade fever)とし、39℃以上を高熱(high-grade fever)といいます。なお、feverには通常、不定冠詞の”a”がつきますが、疾患名である”hay fever”にはつきません。

摂氏と華氏のちがいを理解する

アメリカ人など患者によっては、摂氏(Centigrade、℃)ではなく、華氏(Fahrenheit、°F)でしか、体温を理解していない患者もいます。とっさに計算を求められる可能性もありますので、気をつけましょう。

X°FからY℃への変換
(X-32)÷1.8=Y

Y℃からX°Fへの変換
Y×1.8+32=X

こちらに早見表がありますので、ざっとしたちがいをあらかじめ理解しておくといいでしょう。

はかる部位で体温に差がある

体温ははかる部位によって、温度がことなることに注意しましょう。一般には、わきの下ではかることがおおいとおもいます。そのほか、舌の下や肛門、耳の穴のなかなどで、体温をはかります。

部位 日本語 英語 lay terms 腋窩温基準
わきの下 腋窩温(えきかおん) armpit temperature axillary temperature
口のなか(舌の下) 舌下温・口腔温 mouth temperature oral temperature +0.3-0.5℃
直腸内(肛門) 直腸温 anus temperature rectal temperature +0.8-0.9℃
耳の穴 鼓膜温 ear temperature tympanic temperature +0.2℃

熱型をみる

よくある症状であることから、発熱の原因としてかんがえられる疾患は幅広くあります。炎症がからだのどこかでおこっていて、その反応として、熱がでることがおおいので、まずは炎症をうたがいます。ウイルスや細菌による感染症の場合がすくなくありません。鑑別診断では、熱のタイプ(熱型)や随伴症状を患者に問診しながら、診察をすすめます。

日本語 英語 特徴 原因疾患例
稽留熱(けいりゅうねつ) continuous fever 高熱がつづき、日中変動が1度以内と幅がちいさい 急性肺炎、化膿性髄膜炎、腸チフス
弛張熱(しちょうねつ) remittent fever 日中変動が1度以上と激しいが、平熱まではさがらない) 敗血症、腎盂腎炎、膀胱炎などの化膿性疾患、悪性腫瘍、インフルエンザなどのウィルス感染症
間欠熱(かんけつねつ) intermittent fever 日中変動の幅が大きく、高熱となることもあるが、平熱までも下がる。 マラリア、敗血症、腎盂腎炎
毎日熱 quotidian fever 間欠熱のうち、毎日一度熱のピークがくるもの マラリア
三日熱 tertian fever 一日置きにピークがくるもの マラリア、敗血症、腎盂腎炎
四日熱 quartan fever 間欠熱のうち、72時間に一度ピークがくるもの マラリア

随伴症状をしらべる

問診で随伴症状(associated symptoms)を問診や身体検査をすることでしらべていきます。

日本語 英語 原因疾患例
悪寒戦慄(おかんせんりつ) rigors, chills with shivering インフルエンザ、急性扁桃炎、肺炎、腎盂腎炎、産褥熱、敗血症、結核、髄膜炎
ひきつけ、痙攣発作(けいれんほっさ) fit, seizure, convulsions 疫痢、肺炎、日本脳炎、髄膜炎、インフルエンザ、猩紅熱、はしか、ジフテリア、食中毒
頭痛 headache 日本脳炎、髄膜炎、脳膜炎
耳の痛み ear pain 急性中耳炎、おたふくかぜ
のどの痛み sore throat 急性扁桃炎、ジフテリア、急性咽喉頭炎、インフルエンザ
胸痛 chest pain 肋膜炎、心膜炎、肺炎、肺膿瘍
せき cough 肋膜炎、心膜炎、肺炎、肺膿瘍
腹痛 stomachache, abdominal pain 急性虫垂炎、急性胆のう炎、急性腎盂炎、膀胱炎
関節痛 joint pain リウマチ熱、関節炎、インフルエンザ
発疹(ほっしん) rash はしか、風疹、猩紅熱、水疱瘡、突発性発疹、薬物中毒、薬物アレルギー
嘔気 nausea, sickness 感染性食中毒、日本脳炎、髄膜炎、流行性肝炎
嘔吐 vomiting, emesis 感染性食中毒、日本脳炎、髄膜炎、流行性肝炎
下痢 diarrhea 赤痢、疫痢、感染性食中毒、過敏性腸症候群
痰がからむ咳、湿性咳嗽(しっせいがいそう) productive cough 肺炎、風邪、肺結核、百日咳、はしか
sputum 肺炎、風邪、肺結核、百日咳、はしか
黄疸 jaundice, icterus, yellowing of the skin 急性肝炎、胆のう炎、胆管炎
眼球黄染 jaundice, yellowing of the whites of the eyes 急性肝炎、胆のう炎、胆管炎

原因疾患例

日本語 英語 Lay Terms
インフルエンザ influenza the flu
急性扁桃炎 acute tonsillitis
肺炎 pneumonia
腎盂腎炎 pyelonephritis
産褥熱 puerperal infection, postpartum infection, puerperal sepsis, puerperal endometritis childbed fever
敗血症 sepsis
結核 tuberculosis
髄膜炎 meningitis
疫痢 severe case of dysentery
日本脳炎 Japanese encephalitis
猩紅熱 scarlet fever, scarlatina
はしか measles, rubeola
ジフテリア diphtheria
食中毒 foodborne illness, food poisoning
脳膜炎 cerebral meningitis
急性中耳炎 acute otitis media, AOM middle ear infection
おたふくかぜ、流行性耳下腺炎 mumps, epidemic parotitis
急性咽喉頭炎 acute pharyngolaryngitis
肋膜炎 pleurisy, pleuritis
心膜炎 pericarditis
肺膿瘍 lung abscess
急性虫垂炎 acute appendicitis
急性胆のう炎 acute cholecystitis
膀胱炎 cystitis bladder infection
リウマチ熱 rheumatic fever
関節炎 arthritis
風疹 rubella German measles, three-day measles
水ぼうそう chickenpox, varicella
突発性発疹 roseola, exanthema subitum
薬物中毒 chemical poisoning
薬物アレルギー drug allergy
感染性食中毒 infectious food poisoning
流行性肝炎 epidemic hepatitis
赤痢 dysentery
過敏性腸症候群 irritable bowel syndrome, IBS
風邪 the common cold cold
肺結核 pulmonary tuberculosis
百日咳 pertussis whooping cough
急性肝炎 acute hepatitis
胆のう炎 cholecystitis
胆管炎 cholangitis

参考資料

動詞が複数になる場合をみてみよう

simple verbとcomplete verb

当ブログのEnglish 101(基礎英語入門)では、ながながと動詞の説明ばかりしていますが、これは動詞が文の中心でとてもたいせつだからです。ここまででふれてきたのは、一語だけの動詞(verb)ですが、こういった動詞はsimple verb(または、main verb)とよばれています。

これに対してcomplete verbというものがあります。complete verbとは、なにかというと、動詞と助動詞でできた複数のことばのグループのことです。助動詞の役割の基本は、動詞の意味を助けて意味をはっきりとさせる(調整する)ことです。なお、日本の文法書にある「完全動詞」とこのcomplete verbはことなるものです。

次の文をみてみましょう。動詞の部分はイタリックでしめしてあります。

動詞 助動詞
The rope will break. ロープは切れるだろう break will
The rope might break. ロープは切れるかもしれない break might

助動詞が調整することでそれぞれの文の意味が変わってきます。もうひとつ、例をみてみましょう。

動詞 助動詞
Mary can rescue the child. メリーはそこの子どもを助けられる rescue can
Mary should rescue the child. メリーはその子どもを助けるべきだ rescue should

動詞はおなじですから、基本的なアクション(行動、この文の場合は「助ける」)はかわらないのですが、そのアクションの意味が助動詞によって調整されるのです。

助動詞は2種類

さて、助動詞には、2種類あります。下にそれぞれの例を挙げます。

動詞としても使われるもの: be (is, am, are; was, were; been), have (has; had), do (does; did)
そうでないもの: shall (should), will (would), may (might), can (could), must

動詞 助動詞
The weather is bad. 天気は悪い is なし
The weather is improving. 天気は回復している improving is

助動詞は、ひとつ以上組み合わせて使われることもあります。

動詞 助動詞
Mary settled the argument. マリーはその議論を解決した settled なし
Mary could have settled the argument. マリーはその議論を解決することができたのに settled could, have

動詞と助動詞を合わせてcomplete verbなのですが、組み合わせによっては、かなり長くなります。

動詞 助動詞
The driver should have been watching the road. 運転手は道を(きちんと)みているべきだった watching should, have, been

このように、最大で4つまでの組みあわせでcomplete verbはつくられます。気をつけてほしいのは、このように複数で組みたてられても、いちばん大事なのはmain verbというアクションをあらわしている1つの動詞だということです。つねに、main verbに目をむける意識をもちましょう。

さて、こんかいは問題をだしませんが、下の文へいろいろな助動詞をくわえて、意味の変化をみてみましょう。

A: The old dog wagged its shaggy tail.
B: Two small boys rang our doorbell.
C: A handsome blue car stopped in front of our house.
D: Players from both teams scrambled over the field.
E: A huge, spreading maple stands in front of the church.
F: A large white cat with yellow patches emerged from the bushes.
G: An expensive silver pin disappeared from the counter.
H: The pond across the road seldom freezes before December.
I: My only key to the house fell through a crack in the steps.