テキスト『医療通訳』の単語集を自分のものにしよう・第2回 — 人体各部位(後面)

オリジナルの単語集を確認

オリジナルでは人体各部位(後)となっていますが、人体の後面に実際に位置するのは、うなじ、ひじ、背中、お尻、ふくらはぎといったところです。表にふくまれるおおくの部位が後面に位置するものではありません。

日本語 英語
頭(頭部) head
うなじ(後頸部) nape
首(頸部) neck
腕(上肢) arm (upper extremity)
上腕 upper arm
前腕 forearm
肘(肘関節) elbow (elbow joint)
手首 wrist
hand
手の指(手指) finger
背中(背部) back
waist / hip
お尻(臀部) buttocks / bottom
脚(下肢) leg (lower extremity)
太もも(大腿) thigh
下腿 lower leg
ふくらはぎ(腓腹) calf
foot
かかと heel
足の裏(足底) sole

日本語・一般むけ・専門用語

※「自分のもの」にするためのすすめ方については第1回を参照。

日本語 English(lay term) English (medicine)
頭、頭部 head
うなじ、後頸部[こうけいぶ]、項部[こうぶ] nape nucha
首、頸部[けいぶ] neck cervix
腕、上肢[じょうし] arm upper limb, upper extremity
上腕[じょうわん] upper arm, arm brachium
前腕[ぜんわん] forearm antebrachium
肘、肘関節[ひじかんせつ・ちゅうかんせつ] elbow, elbow joint
手首 wrist carpus
hand
手の指、手指[しゅし finger digit of the hand
背中、背部 back dorsum
腰、腰部[ようぶ] waist, hip, lower back lumbar region
お尻、臀部[でんぶ] buttocks, bottom, hip
脚、下肢[かし] leg lower limb, lower extremity
太もも、大腿[もも・ふともも・だいたい] thigh
下腿[かたい] lower leg
ふくらはぎ、腓腹[ひふく] calf
foot
かかと heel
足の裏、足底[そくてい] sole

例文・語の構成要素・おぼえがき

Example 語の構成要素 Note
A primary headache is caused by overactivity of or problems with pain-sensitive structures in your head.
An incision may be made from behind the hairline in front of your ear and the nape of your neck.
Classic symptoms of viral meningitis are fever, headache, and neck stiffness (nuchal rigidity).
Arm pain can be caused by a wide variety of problems, ranging from joint injuries to compressed nerves. 解剖学的にはarmは上腕のこと.
A contraceptive implant is a flexible plastic rod about the size of a matchstick that is placed under the skin of the upper arm. brachi(o)-: ギ→ラ「腕」
The bones that are most commonly tested to measure bone density are in the spine, hip and sometimes the forearm. ante-: ラ(時間・空間・順序)「~の前」; ⇔post-
A dislocated elbow occurs when the bones that make up the joint are forced out of alignment.
Baseball elbow is characterized by pain from the elbow to the wrist on the inside of the elbow. carp(o)-: ギ→ラ「手根(骨)」 carpusは手根骨を集合的に意味することもある.
Often, having cold hands is a part of your body’s natural response to regulate your body temperature and shouldn’t be cause for concern.
Nails protect the extremities of our fingers and toes from mechanical damage.
Five vertebrae numbered as L1–L5 are located in lumbar region (lower back) of the vertebral column. dors(o/i)-: ラ「背」
When you place your hands on your waist, you can feel the arching, superior margin of the ilium along your waistline. lumb(o)-: ラ「腰椎」 ◎hipは日本語の「腰」「お尻」に部分的に重なる.◎いわゆる「腰痛」はlower back pain (lumbago).
For the buttocks, the size of the muscles influences the names: gluteus maximus (largest), gluteus medius (medium), and the gluteus minimus (smallest). gluteus maximus; gluteus medius; gluteus minimus: それぞれ大殿筋、中殿筋、小殿筋.
The muscles that move the lower leg typically originate on the femur and insert into the bones of the knee joint.
The posterior muscles of the femur flex the lower leg but also aid in extending the thigh.
A combination of gluteal and thigh muscles also adduct, abduct, and rotate the thigh and lower leg.
The most superficial and visible muscle of the calf is the gastrocnemius. gastrocnemius: 腓腹筋.
The foot also has intrinsic muscles, which originate and insert within it. intrinsic muscle: 内在筋.
Tandem gait is when the patient places the heel of one foot against the toe of the other foot and walks in a straight line in that manner. tandem gait: 継ぎ足歩行、タンデム歩行
While walking, the sole of the foot may be scraped or scratched by many things.

※下表は画像データとしてダウンロード可能です(6月22日追記)

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参考資料

テキスト『医療通訳』の単語集を自分のものにしよう・第1回 — 人体各部位(前面)

『医療英語の森へ』では先週おつたえしましたが、テキスト『医療通訳』の新版が今月(2018年6月)に厚生労働省のウェブサイトで公開されました。このテキストには、巻末に単語集がついていますが、その内容はとてもシンプルなものです。日本語とそれに対応する4ヶ国語の単語がならべられているだけで、とくに注釈もありません。

ところで『医療通訳』には、90ページに「情報の収集方法(用語集の作成と情報収集)」というセクションがあります。そこでは、医療通訳をめざす方に用語集の作成をうながしています。

「用語集を単なる単語帳にしないように、実際に使われている文章を丸ごと入れましょう。また、説明書きや言い換え例も入れると、より使いやすくなります」(『医療通訳』90ページ)

単語集用語集、名前はにていますが、『医療通訳』が作成をうながしている用語集とは、巻末についている単語集以上の内容をふくむものだということがわかります。では、具体的にどのように用語集をつくっていけばいいのでしょうか。

用語集は、医療通訳、そして医療通訳をめざす方がそれぞれ自分のやり方で、つくっていけばいいものです。これが正解といったものはありません。といっても、自分のやり方をみつけるためのきっかけがほしいという方もいるでしょう。そこで今回は『医療通訳』の単語集をもとに、自分だったらどのような用語集をつくるか、ということについて、おつたえしたいとおもいます。

まずは、第1回ということで「人体各部位(前面)」について、ひとつひとつステップを説明しながらやっていきます。

オリジナルの単語集をまずはみてみよう

日本語 英語
hair
眉毛 eyebrow
おでこ(額) forehead
こめかみ temple
ear
face
eye
nose
mouth
のどぼとけ laryngeal prominence / Adam’s apple
shoulder
脇(腋窩) armpit / axilla
乳首(乳頭) nipple
胸・乳房(乳房) breast
胸(胸部) chest
臍(臍部) navel / belly button
おなか(腹部) stomach (abdomen)
鼠径部 inguinal region / groin
性器 genitals / sex organ
膝(膝関節) knee (knee joint)
すね shin
足の甲(足背) instep
くるぶし ankle
足の指(足指) toe

とても、シンプルに日本語に対応した英語がのせる形で表はつくられています。

このオリジナルをもとにエクセルをつかって下の用語集をつくってみました。用語集は各単語の説明のために6項目で構成したのですが、横はばの制限もあるので、まずは3項目だけをのせています。

日本語 English(lay term) English (medicine)
hair
眉毛 eyebrow
おでこ、額[ひたい] forehead
こめかみ temple
ear
face
eye
nose
mouth
喉仏[のどぼとけ]、喉頭隆起[こうとうりゅうき] Adam’s apple laryngeal prominence
shoulder
脇、腋窩[えきか] armpit, underarm axilla
乳首、乳頭[にゅうとう] nipple mammary papilla
胸、胸部 chest, breast thorax
乳房[ちぶさ・にゅうぼう] breast mammary gland
臍[へそ]、臍部[さいぶ] navel, belly button, tummy button umbilicus, umbilical region
おなか、腹部 stomach, belly, tummy abdomen
鼠径部[そけいぶ] crotch groin, inguinal region
性器 genitals, sex organ, reproductive organ genitalia
膝[ひざ], 膝関節[ひざかんせつ・しつかんせつ] knee, knee joint
すね shin
足の甲[こう]、足背[そくはい] instep
くるぶし ankle, ankle knuckle malleolus, medial malleolus (internal malleolus), lateral malleolus (external malleolus)
足の指、足指・足趾[そくし] toe digit of the foot

日本語にふりがなをふってみる

医療用語のなかには、読み方ががむつかしいものが少なからずあります。そこで、ふりがながあった方がいいだろうとかんじた単語には[]のなかにふりがなをいれてみました。

読み方がむつかしいだけでなく、医療の世界で独特な読み方をするものもあります。たとえば、ここにはありませんが「口腔」は「こうくう」と医療の世界では読みます。ところが漢字としては「腔」は「こう」と本来は読むものだそうです。こういったこともありますので、ふりがなは必要におうじて、ふったほうがいいでしょう。

英語は一般向けと専門用語を分ける

英単語については1項目にまとめるのではなく、lay term(一般向け)と医療用語に分けてみました。言いかえが必要なときにそなえるためです。とくに専門用語がないものや、あっても、あまりにも専門用語すぎて、論文のなかでもないかぎり、つかわないものもあるでしょう。そういったものはいれていません。

ただ、そういった専門性の高い用語が必要な通訳もいるでしょう。そういった方は必要に応じてくわえていけばいいとおもいます。また、英語だけでなく、日本語も分けたい方がいいとおもう方もいるとおもいます。そういった方は、ぜひそうした方がいいとおもいます。

一般向けのことばと、専門用語について気をつけなければいけないのは、必ずしもイコールなものがそれぞれみつかるものではないということです。一般的には、専門用語の方が、こまかく部位を特定する傾向にあり、その反対に一般向けのことばはざっくりとおおまかに部位をさしたりしがちです。

たとえば、「腹」と「腹部」はおなじものをあらわしているとかんがえて問題ないとおもいますが、「臍(へそ」と「臍部(さいぶ)」は「臍部」が「臍」をふくむ周辺部をさしていますので、おなじものをあらわしているのではありません。「腹」に部をたして「腹部」なだけなんだから、「臍」に部をたした「臍部」もにたようなことなんだろうと考えたら、まちがえてしまいます。なお、この例では、一般用語でもある「臍」よりも「臍部」の方が大きい範囲をさします。

こういった単語の対応のずれは、ただ単語だけをならべてもわからないですので、あとでも書きますが、Note(注釈)をつけるようにした方がいいでしょう。

品詞も必要におうじて書いておこう

名詞ばかりだといいのですが、形容詞などには名詞なのかわかりにくいものもあったりします。とくに仕事などで用語集をシェアしたりする必要がある方は、「形容詞」「動詞」など品詞をきちんとしるしておくと、誤解がうまれたりしないでしょう。

英語にまだ自信がない方は、品詞を見分けることがにがてだったりします。用語集に「形容詞」なのか、その単語が「名詞」なのか、「動詞」なのかとしっかり書いておいて、例文を活用すると、英語力の向上に役立ちます。ぜひ、ためしてみましょう。

例文をのせよう

用語集ののこりの3項目を下にのせました。それぞれの行がどの単語のものかわかりづらいので、単語を強調表示してあります。

Example 語の構成要素 Note
People typically lose about 100 hairs a day. 髪として集合的に不可算でとなることがおおいが、一本一本の髪の毛を意味して加算となることも.
A brow lift can soften facial lines, raise the eyebrows and restore a softer, more pleasing appearance.
You may feel pressure around your eyes, cheeks and forehead.
Your doctor will make short incisions in your hairline starting at your temples.
Airplane ear can occur in one or both ears.
Usually 50 minutes out of every hour need to be spent face down.
Itchy eyes are rarely a symptom of a serious condition.
From chicken soup to neti pots to over-the-counter (OTC) medications, there are all sorts of ways to help clear a stuffy nose.
Dry mouth, or xerostomia, refers to a condition in which the salivary glands in your mouth don’t make enough saliva to keep your mouth wet.
Your thyroid gland is located at the base of your neck, just below the Adam’s apple. laryng(o)-: ギ「喉頭(larynx=voice box)」
Frozen shoulder, also known as adhesive capsulitis, is a condition characterized by stiffness and pain in your shoulder joint.
Common areas where you might notice swollen lymph nodes include your neck, under your chin, in your armpits and in your groin. axill-: ラ「わきの下」
Nipple discharge is a common symptom in women who are not pregnant or breastfeeding. mamm(o)-: ラ「胸」「乳房」. papill(-): ラ「乳頭(状突起)」「乳頭(状)の」「乳頭腫(性)の」
Patients with pectus excavatum have a distinctly sunken chest. ◎ざっくりと「胸」にあたるのはchest、breastだが、breastは乳房をさす. ◎thoraxは「胸郭」と訳されることもあるがchestと同義
I felt a lump in my right breast. mamm(o)-: ラ「胸」「乳房」.
People with indigestion may feel a mild to severe pain in the area between the bottom of your breastbone and your navel. umbil(i)-: ラ「へそ(the navel, the umbilicus)」 臍部とは臍をふくむ周辺部をさし、腹を9分割すると真ん中にあたる. 腹と腹部、胸と胸部がほぼ同義であるのに対して、臍と臍部にはちがいがある.
Viral gastroenteritis — often called stomach flu — is an intestinal infection characterized by watery diarrhea, abdominal cramps, nausea or vomiting, and sometimes fever. abdomin(o)-: ラ「腹」「腹部」 tummyは幼児語だが、おとながつかうこともある.
The groin is the area between the abdomen and the thighs on either side of the pubic bone. groinは時として、性器を意味する婉曲語としてつかわれる. crotchは「また」と訳されるが、鼠径部の方がちかいとみられる.
“You just kicked my genitals, and now they really hurt!” -gen(e)-: ギ(1)「生じるもの」「生じたもの」(2) 「種類」 性器には数おおくの俗語がある. genitalsとgenitaliaは外性器のことをさすと解釈するものもいる.
The collateral ligaments of the knee are located on the outside of your knee joint.
Many athletes get painful shin splints at one time or another.
The most important kicking skill in football is the instep drive. 狭義では、instepは足背のアーチ部.
A sprained ankle is an injury that occurs when you roll, twist or turn your ankle in an awkward way. ankleは足首のこと
Toes can break when people drop a heavy object on them or when people stub their toe. digitとは人間において手または足の指を指す.

単語を単語だけでおぼえるのはむつかしく、また使い方がわかりにくいということもあります。例文の項目をつくっておくと、他の単語とのつながりによって、おぼえることが容易になります。また、実際の使われ方をおぼえることで、自分自身の表現に活かすことができます。

この用語集では、参考までに英文についてだけ、例文を1つつけました。自分が実際につかったり、聞いたり、読んだりした表現を記入して、例文を増やしていってもいいでしょう。それぞれの英文の日本語訳を別に項目をたててのせてもいいでしょう。

語の要素をのせることでおぼえやすくしよう

接頭辞や、接尾辞など語の構成要素を意識すると、医療英単語をおぼえることがグッと楽になります。実際に語の構成要素をどのように使えばいいのかについては「語の要素をつかった医療英単語へのアプローチ」で書きましたので、参考にしていただければとおもいます。

医療英単語に関連した語の構成要素についてはインデックス化して「接頭辞・接尾辞・連結形 — INDEX」にまとめてありますので、どんどん利用してください。

Noteには、覚えておきたいことを

最後に、Note、覚え書き、備考、どんな名称でもいいのですが、気がついたことを書きこんでおく項目をたてましょう。この項目に書きこむこととしてかんがえられるのは、単語の意味とか、文法的なことなどがあります。また、医学的な解説もかんがえられるでしょう。

用語集をしばらくつかってみて、このNoteのなかで共通にみられるようなものがみつかったら、あらためて別に項目をたてて、Noteから取りだしてもいいでしょう。たとえば、医学的な定義をいろいろな単語のNoteに書きこんでいることに気がついたら、「医学的定義」(ちょっとかたい言い方ですが)という名前の項目をべつに立ててとそこに医学的な定義を書き込んでいくといいでしょう。

決まった形はない、自分にとってベストなやり方を見つけよう

いろいろと書いてきましたが、ここに書かれたやり方にしたがう必要なありません。それぞれの方が、自分にとって、最適なやり方で用語集をつくればいいとおもいます。ただ、どうやってはじめたらいいかわからないというのであれば、まずはここに書いたやり方で、やってみたらいかがでしょうか。そして、だんだんと自分のやり方をみつければいいんだとおもいます。

表をここにまとめてのせることができなかったので、画像にして下に貼りつけました。ご参考までにどうぞ。

※表は画像データとしてダウンロード可能です(6月22日追記)

東京オリンピックが近づくなか、医療通訳による訪日外国人サポートへの関心が高まっています。ブログ『医療英語の森へ』を発信する医薬通訳翻訳ゼミナールは、独学では物足りない、不安だといった方のために、医療通訳・医療英語のオンライン講座もおこなっています。ご希望の方は当ゼミナール・ウェブサイトのお問い合わせページから、またはメールでご連絡ください。

参考資料

医療目的の訪日外国人はどのくらいいるのか — 調査資料・セミナー資料からよむ

訪日外国人の数は、2017年に前年比で19.3%増の2869.1万人になりました。今年の1〜4月の4ヶ月で1051.9万人とすでに前年比で15.4%増となっています。日本政府がのぞんでいるとおりに、旅行目的の訪日外国人の数は増えつづけているといるようです(日本政府観光局調べ)。

では、この訪日外国人のうち、どのくらいの方が医療目的で訪日した方なのでしょうか。残念ながら、その数についての調査はややおくれているようです。今現在で入手可能な資料で、信頼性のあるものというと、平成28年3月に野村総合研究所が経済産業省から引きうけてまとめた「国内医療機関による外国人患者受入の促進に関する調査」の数字とみられます。

この調査では、2014年現在の集計として、医療目的の訪日外国人の数を6,924人と報告しています。2013年には、5053人だったとも報告しているので、1年間で37%も増えたことになります。ちなみに、2014年の訪日外国人の全体数は前年比でほぼ30%増えています。

この調査報告をよむと、調査対象の医療機関があやまって、日本在住外国人や観光・ビジネス目的の旅行者もふくめて回答をしたこともあるようですので、集計数はやや正確性を欠くものだということがわかります。それでも、今月6日にひらかれた訪日外国人医療支援機構のセミナーで、厚生労働省の担当者がこの調査を参照して、医療目的の訪日外国人の数を報告していましたので、ほぼこの数が実数にちかいものと政府はみているようです。

となると、医療目的のいわゆる医療ツーリズムの訪日外国人の数は今現在どのくらいなのかでしょうか。そのセミナーでの厚労省の方の資料では、数千〜万人くらいと、はばをもたせていましたが、1万人前後とみるのが、順当なguestimationなのでしょうか。

正確な数をしりたい方には酷なお話かもしれませんが、じつは正確な数を把握するための体制がまだできていないというのが国内の現状だといえるでしょう。なぜなら、医療ツーリズムに積極的な医療機関は少数派で、おおくの医療機関が来院外国人患者の背景について、わざわざしらべたしているわけではないのです。

JCI認定病院の増加、2017年は3機関だけ

医療界のISOともいわれるJCI(Joint Commission International)による国内認定機関については、「JCI認定病院が2015年だけで7施設ふえて全部で18施設へ」(2016年3月現在)と、「国内のJCI認定病院の増加が減速か」(2016年11月現在)、「JCI認定病院、2016年は3機関の増加にとどまる(4機関に1月31日修正)」(2017年1月現在)といまままでご紹介してきました。

JCIのウェブサイトによると、日本国内の認定病院(認定機関の1つは介護施設)は2017年末現在で23病院となっています。前年比では、3医療機関の増加(石巻赤十字病院・中部徳洲会病院・彩の国東大宮メディカルセンター)でした。2015年の7機関増をピークに、2016年の4機関増と、増加ペースが鈍化していっています。

グローバルな認知度をたかめるために有効とされているJCI認定(JCI Accreditation)についての関心は、医療機関の間で依然として高いといわれています。それなのに、認定医療機関の数がなかなかふえていかないというのは、認定取得のコストの大きさがハードルになっているのかもしれません。

もっとも、2018年はすでに名古屋第二赤十字病院が認定機関となっています。増加ペースはともかくとして、これからもJCI認定病院の数が増えつづけることは期待できそうです。

病院名 英名 認定日 都道府県
亀田総合病院 Kameda Medical Center 2009年8月8日 千葉県
NTT東日本関東病院 NTT Medical Center Tokyo 2011年3月12日 東京都
介護老人保健施設老健リハビリよこはま Geriatric Health Services Facilities Yokohama 2012年3月29日 神奈川県
聖路加国際病院 St. Luke’s International Hospital 2012年7月14日 東京都
湘南鎌倉総合病院 Shonan Kamakura General Hospital 2012年10月27日 神奈川県
総合病院聖隷浜松病院 Seirei Hamamatsu General Hospital 2012年11月17日 静岡県
相澤病院 Aizawa Hospital 2013年2月16日 長野県
メディポリス国際陽子線治療センター Medipolis Proton Therapy and Research Center 2013年9月13日 鹿児島県
済生会熊本病院 Saiseikai Kumamoto Hospital 2013年11月23日 熊本県
葉山ハートセンター Hayama Heart Center 2014年3月6日 神奈川県
東京ミッドタウンクリニック Tokyo Midtown Clinic 2015年1月31日 東京都
足利赤十字病院 Japanese Red Cross Ashikaga Hospital 2015年2月7日 栃木県
埼玉医科大学国際医療センター Saitama Medical University International Medical Center 2015年2月7日 埼玉県
順天堂大学医学部附属順天堂医院 Juntendo University Hospital 2015年12月12日 東京都
国際医療福祉大学三田病院 IUHW Mita Hospital 2015年12月19日 東京都
南部徳洲会病院 Nanbu Tokushukai Hospital 2015年12月19日 沖縄県
札幌東徳洲会病院 Sapporo Higashi Tokushukai Hospital 2015年12月19日 北海道
倉敷中央病院 Kurashiki Central Hospital 2016年3月12日 岡山県
湘南藤沢徳洲会病院 Shonan Fujisawa Tokushukai Hospital 2016年8月27日 神奈川県
三井記念病院 Mitsui Memorial Hospital 2016年11月20日 東京都
マックシール巽病院 McSYL Tatsumi Clinic & Hospital 2016年12月16日 大阪府
石巻赤十字病院 Japanese Red Cross Ishinomaki Hospital 2017年1月28日 宮城県
中部徳洲会病院 Chubu Tokushukai Hospital 2017年2月25日 沖縄県
彩の国東大宮メディカルセンター Sainokuni Higashiomiya Medical Center 2017年7月29日 埼玉県
名古屋第二赤十字病院 Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 2018年3月3日 愛知県

「こわいもの知らずの病理学講義」で病気をしろう

病気・疾患について理解することは、医療通訳にとってたいせつなことですが、そもそも病気ってなんなんでしょう。ひとに説明できますでしょうか。どうでしょうか。とてもたいせつだけど、とっても基本的なことって意外に説明できない、ってかんじる方もいるのではないでしょうか。

そんな基本的なこともふくめて、病気についていろいろおしえてくれるのが「こわいもの知らずの病理学講義」(晶文社)です。1年半ほどの間(2017年9月〜2018年3月)で15刷ですから、なかなかのベストセラーです。自分は本をよむのがそれほど早くはないのですが、しりたかったことがいろいろと取りあげられていて、とてもおもしろかったので、あっという間によみおわりました。がんや、免疫療法については、目からウロコの発見もありました。

著者は、大阪大学医学部の仲野徹先生という病理学をおしえている方です。病理学って、なんだろうって首をかしげた方もいるかもしれません。この本も、そんな方のためにまず「病気はどうしてできてくるのかについての学問」だという病理学の説明からはじまります。そして「ごくおおざっぱにいうと、病気になるということは細胞が傷(いた)むということ」といって、細胞のいたむ原因や、その過程などについていろいろな例をあげて説きあかつつ、がんの先進・先端医療まで取りあげています。

ときに説明はとても専門的なところにはいっていきます。仲野先生自身も、専門的すぎるところは「気にせずとばして」よんでいいんだといっています。だから、そんなところはとばしてよめばいいんです。そんなことしても、勉強になるところはたくさんあります。がん治療への効果についておおきく期待されている分子標的薬については、この本をよむことで、いままでの疑問がとけました。これから何度もよみかえす本になりそうです。

医療通訳としては、ひとつひとつのことばに、「これって英語でいえばなんというんだろう」とおもいながらよみました。そこで、ついつい単語帳をつくってしまいました。単語帳をつくりながら、どうせだったら、ほかの方もつかえるようなものなればいいかなとおもい、じぶんがしっているような単語でも、医療用語であれば、なるべく単語帳に加えました(その結果、330語をこえてしまいました!)。このブログエントリーの一番下にありますので、ぜひ参考にしていただければとおもいます。

なお、単語帳は1語に1語といったかたちになっています。しかし、「単語表を作るときは1語に1語に注釈なしは無理がある」でもかきましたが、実際につかううえで、形容詞を名詞とまちがう可能性があるなど、1語に1語はベストな形式ではありません。自分自身の単語帳にくみいれるなど、この単語帳をベースにそれぞれの方がアレンジしながら、自分自身の勉強に取りいれていくのがいいでしょう。

また「医療用語は患者につうじない? — イギリスの調査をみる」でもおつたえたとおり、専門用語をそのまま患者にぶつけても、理解をえることはむつかしいでしょう。そういった場合、医師に単語の説明をうながすか、通訳が介入して言いかえをするのかは、それぞれの判断がもとめられるでしょう。いずれの場合でも、言いかえができる準備ができることもたいせつでしょう。そういった意味でも、このブログをよんでいる方が、「こわいもの知らずの病理学講義」と、下の単語帳を踏み台として、医療英語力をたかめていくことができればとかんがえています。

参考資料
Miller-Keane Encyclopedia and Dictionary of Medicine, Nursing, and Allied Health
医学大辞典 第2版(医学書院)
医学英和辞典 (研究社)
ウィキペディア英語版

(DNAの)鋳型 template
(遺伝)形質 trait
(細胞の)未分化 anaplasia
Bリンパ球 B cell
CDK阻害因子 CDK inhibitor
Tリンパ球 T cell, T lymphocyte
アデニン adenine
アナフィラキシー anaphylaxis
アフラトキシン aflatoxin
アポトーシス apoptosis
イニシエーター initiator
ウィルス感染 viral infection
ウィルヒョウ(ウィルヒョーとも)の三要素 Virchow’s triad
うっ滞 stasis, stagnation
エコノミークラス症候群 economy class syndrome
エピジェネティックス epigenetics
カテーテル catheter
カルテ chart, medical record
がん遺伝子 oncogene
がん抑制遺伝子 tumor suppressor gene, antioncogene
キナーゼ kinase
ギプス cast
グアニン guanine
くも膜下出血 subarachnoid hemorrhage/SAH
ゲノム genome
ゲノム解析 genome analysis
コドン codon
サーチュイン sirtuin
サイクリン cyclin
サブクローン subclone
シトシン cytosine
センチネルリンパ節生検 sentinel node biopsy
チアノーゼ cyanosis
チミン thymine
テロメア telomere
テロメラーゼ telomerase
ドライバー遺伝子 driver gene
ナチュラルキラー細胞 natural killer cell, NK cell
パッセンジャー遺伝子 passenger gene
ヒトパピローマウィルス human papillomavirus
プラーク plaque
プレシジョン・メディシン precision medicine
プロモーター promoter
ヘマトクリット hematocrit/Ht/HCT
ヘモグロビン、血色素 hemoglobin
ヘリコバクター・ピロリ Helicobacter pylori
マスト細胞、肥満細胞 mast cell
ミスマッチ修復酵素 mismatch repair enzyme
メス scalpel
メチル化 methylation
モノクローナル抗体 monoclonal antibody
ヨウ素 iodine
ランダム化比較検査 randomized controlled trial, randomized control trial
リガンド ligand
リンパ管 lymphatic vessel, lymph vessel
リンパ行性転移 lymphogenous metastasis
リンパ節 lymph node
悪性 adj. malignant
悪性リンパ腫 malignant lymphoma
悪性化 transformation
悪性新生物 malignant neoplasm
悪性貧血 pernicious anemia
圧痕浮腫 pitting edema
意識障害 consciousness disturbance
胃潰瘍 gastric ulcer
胃粘膜細胞 gastric mucosal cell
萎縮 atrophy
遺伝性球状赤血球症 hereditary spherocytosis
遺伝性非ポリポーシス大腸がん hereditary non-polyposis colorectal cancer/HNPCC, Lynch syndrome (リンチ症候群: こちらをつかうほうが適切であるとの見方がある)
遺伝的異常 genetic disorder
陰性 negative
疫学 epidemiology
塩基 塩基
塩基配列 base sequence
可逆的 adj. reversible
家族集積性 familial aggregation
過形成 hyperplasia
解糖 glycolysis
壊死 necrosis
壊死巣 focus of necrosis, lesion of necrosis, focal lesion of necrosis
外因性 exogenous
外因性経路 exogenous pathway
外部被曝 external exposure
核酸 nucleic acid
活性化 activation
活性酸素 reactive oxygen species/ROS
stock
粥状硬化 atherosclerosis
冠(状)動脈 coronary artery
寛解、緩解 remission
幹細胞 stem cell
感度 sensitivity
肝硬変 cirrhosis (of the liver)
肝細胞がん hepatocellular carcinoma
間質結合組織 interstitial connective tissue
癌腫 carcinoma
器質的疾患 organic disease
基底膜 basal lamina
寄生虫 parasite
機能障害 functional disorder
機能的疾患 functional disease
気管支 bronchus
逆転写酵素 reverse transcriptase
逆平行鎖 antiparallel strand
巨核球 megakaryocyte
巨赤芽球性貧血 megaloblastic anemia
虚血 ischemia
虚血再灌流障害 ischemia-reperfusion injury/IRI
虚血性心疾患 ischemic heart disease
狭窄 stenosis, stricture, constriction(日本語「狭窄」の訳語は部位によってちがうので、narrowingがもっとも普遍的)
凝固因子 coagulation factor, clotting factor
凝固壊死 coagulation necrosis
凝固能亢進 hypercoagulability
凝集 aggregation
極性 polarity
空気塞栓(症) air embolism, aeroembolism
形質発現 expression
経路 pathway, route
血管拡張 vasodilation
血管新生 angiopoiesis
血管透過性 vascular permeability
血管内皮 vascular endothelium
血管内皮の傷害 endothelial injury
血管縫合 angiorrhaphy, suture of a blood vessel
血行性転移 hematogenous metastasis
血小板 platelet
血小板無力症 thrombasthenia
血栓 thrombus; pl. thrombi
血栓塞栓症 thromboembolism
血栓症 thrombosis
血栓溶解療法 thrombolytic therapy
血友病 hemophilia
血流異常 abnormal blood flow
血漿 plasma
嫌気性 adj. anaerobic
原核細胞 prokaryocyte, prokaryotic cell (単細胞生物として存在することから、原核生物 prokaryoteとして通例あげられる)
原発巣 primary focus, primary lesion
後天的 acquired
交感神経 sympathetic nerve
好塩基球 basophil
好気性 adj. aerobic
好酸球 acidophil
好中球 neutrophil
抗がん剤 anticancer drug
抗原 antigen
抗体 antibody
抗体依存性細胞殺効果、抗体依存性細胞傷害(協和発酵キリンがこちらを使用) antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity/ADCC
梗塞 infarction
梗塞巣 focus of infarction, lesion of infarction
甲状腺疾患 thyroid disease
硬膜下血腫 subdural hematoma
酵母 yeast
黒色腫 melanoma
骨腫 osteoma
骨髄異形成症候群 myelodysplastic syndrome
骨肉腫 osteosarcoma
昏睡 coma
左右軸 horizontal axis, left-right axis, transverse axis
塞栓症 embolism
細菌感染 bacterial infection
細胞 cell
細胞外マトリックス extracellular matrix
細胞骨格 cytoskeleton
細胞周期 cell cycle
細胞内シグナル伝達タンパク intracellular signal transduction protein
細胞分化 cytodifferentiation, cell differentiation
細胞分裂 cell division
散発性 sporadic
子宮筋腫 uterine fibroid, uterine leiomyoma, uterine myoma
子宮頸がん cervical cancer
止血 hemostasis
脂肪塞栓(症) fat embolism
脂肪腫 lipoma
脂肪滴 lipid droplet
時計遺伝子 Clock gene
自己抗体 autoantibody
自己免疫 autoimmunity
自律神経 autonomic nerve
腫瘍 tumor
腫瘍ウィルス oncovirus
受容体 receptor
終止コドン stop codon
循環血液量減少性ショック hypovolemic shock
徐脈 bradycardia
上皮性 adj. epithelial
常染色体 autosome
職業がん occupational cancer
色素 dye
色素性乾皮症 xeroderma pigmentosum
触媒 catalyst
心タンポナーデ cardiac tamponade
心外膜 epicardium
心筋梗塞 myocardial infarction
心原性ショック cardiogenic shock
心室性不整脈 ventricular arrhythmia
心疾患 heart disease
心臓カテーテル cardiac catheterization (検査法・術式として), cardiac catheter (器具として)
浸潤 infiltration, invasion
真核細胞 eukaryocyte, eukaryotic cell
神経芽腫 neuroblastoma
神経原性ショック neurogenic shock
腎細胞がん renal cell carcinoma
性交感染 sexual transmission
性染色体 sex chromosome, allosome
成人T細胞白血病 adult T-cell leukemia
成長シグナル growth signal
成長因子 growth factor
成長抑制シグナル growth inhibitory signal
生体製剤 biologics
生理的 adj. physiological
精巣捻転 testicular torsion
赤血球 erythrocyte, red blood cell
接種 inoculation, vaccination (ワクチン接種という意味ではvaccinationをつかうべきとの見方も)
接着 adhesion
染色体 chromosome
線維化 fibrosis, scarring
線維腫 fibroma
線維素溶解 fibrinolysis
繊毛 cilum; pl. cilia
腺腫 adenoma
前後軸(頭尾軸) longitudinal axis, craniocaudal axis, vertical axis
組織 tissue
相補的塩基配列 complementary base sequence
増殖 proliferation
造血幹細胞 hematopoietic stem cell
造血幹細胞移植 hematopoietic stem cell transplantation
体腔 body cavity
体循環 systemic circulation, greater circulation
胆管がん cholangiocarcinoma, bile duct cancer
知覚障害 cognitive disorder
中皮腫 mesothelioma
腸捻転 volvulus
低酸素 hypoxia
適者生存 survival of the fittest
鉄欠乏性貧血 iron-deficiency anemia
転移 metastasis
転移巣 metastatic focus, metastatic lesion
転座 translocation
転写 transcription
転写因子 transcription factor/TF
動脈硬化 arteriosclerosis
特異度 specificity
突然変異 mutation
内因子 intrinsic factor
内因性 endogenous
内因性経路 endogenous pathway
内腔 lumen; pl. lumina
内視鏡検査 endoscopy
内部被曝 internal exposure
軟骨肉腫 chondrosarcoma
二重らせん double helix
肉腫 sarcoma
乳酸 lactic acid
乳腺 mammary gland
乳房再建術 breast reconstruction
認知症 dementia
粘液 mucus
粘膜 mucosa, mucous membrane
脳幹 brainstem
脳血管疾患、脳血管障害 cerebrovascular disease/CVD
脳梗塞 cerebral infarction
脳出血 cerebral hemorrhage
脳卒中 stroke
播種 dissemination
背腹軸 sagittal axis, anteroposterior axis
肺炎 pneumonia
肺循環、小循環 pulmonary circulation, lesser circulation
肺線維症 pulmonary fibrosis
培養 culture
梅毒 syphilis
白血球 leukocyte, white blood cell
発がん carcinogenesis,oncogenesis
肥大 hypertrophy
非小細胞性肺がん non-small cell lung carcinoma
非上皮性 adj. nonepithelial
微小血管障害性溶血性貧血 microangiopathic hemolytic anemia
病因 etiology (cause); pathogenesis (mechanism、mechanismは「機序」と訳される)
病理的 adj. pathological
頻脈 tachycardia
不可逆的 adj. irreversible
浮腫 edema
風土病 endemic, endemic disease
副交感神経 parasympathetic nerve
複合体 complex
複製 replication
分子生物学 molecular biology
分子標的薬 molecular targeted drug
分泌 secretion
平滑筋 smooth muscle
平滑筋肉腫 leiomyosarcoma
閉塞 obstruction
変異原性 mutagenicity
便潜血検査 occult blood test
鞭毛 flagellum; pl. flagella
母子感染 mother-to-child transmission, vertical transmission
放射性同位元素 radioisotope
放射線感受性 radiosensitivity
剖検 autopsy
翻訳 translation
末梢血液循環 peripheral blood circulation
慢性胃炎 chronic gastritis
慢性肝炎 chronic hepatitis
慢性骨髄性白血病 chronic myelogenous leukemia, chronic myeloid leukemia
免疫グロブリン immunoglobulin
免疫性溶血性貧血 autoimmune hemolytic anemia/AIHA
免疫療法 immunotherapy
毛細血管 capillary
網膜芽細胞腫 retinoblastoma
薬剤耐性 drug resistance
輸血 blood transfusion
優性遺伝 dominant inheritance
有病率 prevalence
遊走 migration
融解壊死 liquefactive necrosis
溶血性貧血 hemolytic anemia
羊水塞栓(症) amniotic fluid embolism
葉酸 folic acid
葉酸欠乏性貧血 folate-deficiency anemia
陽性 positive
良性 adj. benign
淋病 gonorrhea, the clap (俗)
劣性遺伝 recessive inheritance
罹患率 incidence rate
攣縮 spasm
瀉血 bloodletting, exsanguination
瘢痕形成 cicatrization
瘻孔 fistula
脛骨(書中では「頸骨」と誤植) tibia; pl. tibiae; shinbone
臍帯血 cord blood
貪食(作用) phagocytosis
顆粒 granule